恋の勝者は、はたしてどちら?

 こんにちは。『「仕事」に使える数学』著者のビジネス数学コンサルタント、深沢真太郎です。唐突ですが、今回は恋愛の話から入りたいと思います。

 ある男性Aさんはデートを重ね、相手の気持ちを探りつつ、少しずつ距離を縮めていくタイプ。一方の男性Bさんの口癖は「とりあえずお付き合いしましょう!何かギャップや問題があれば、ボクがそのつど、埋めるよう努力しますから」
 さて、この2人が同じ女性にアプローチしたとすると、どちらが「恋人」のポジションを獲得する可能性が高いでしょうか。

 突然、質問を投げかけておいて恐縮ですが、正解はありません。だって、人それぞれ好みやペースってものがありますからね。でも、この2人の考え方には大きな違いがあります。一方は丁寧に段取りを守り、順を追ってゴールを目指す。もう一方は……なんだか少々強引ですね。 

 前置きが長くなりましたが、ここからが本題。これがビジネスの話となると、実は正解が存在します。はたして、どちらでしょうか。

なぜ、私は企業研修で「算数」の問題を出すのか?

 次の問題は、私がビジネスパーソンに対して企業研修を行なう際に、事前課題として出題する問題の一例です。

<問題>
 1袋3個入りの大福と、1袋5個入りのパンを合わせて計6袋購入した。購入した大福とパンの合計数は26個だった。
 大福とパンは、それぞれ何袋ずつ購入したことになるか説明せよ。