これまで「経理と会社経営」のお話をさまざまな角度からしてきました。さて、本日のテーマは「会計」です。多くの経営者の方が苦手意識を持っている「B/S」に触れていきたいと思います。「なぜ、B/Sはわかりにくいのか?読めないのか?」。そんな疑問にお答えいたします。

「B/Sは難しそうだし、
人に任せっきり」ではダメ!

 これまで「経理と会社経営」のお話をさまざまな角度からしてきました。さて、本日のテーマは「会計」です。多くの経営者の方が苦手意識を持っているかと思いますが、少しでもお力になれればと思っております。

 B/SとP/L。「知らない」という方はいらっしゃらないと思います。しかし、「普段はP/Lしか見ていない」「B/Sは難しそうだし、経理担当者に任せっきり」という方が多いのではないでしょうか。

 会社の数字を把握するには、「試算表」を退治しなければいけません。皆さまが毎月見ているB/S、P/Lのことです。この試算表、非常に読みにくく、決算書・会計の勉強をしようとして、ここで挫折した方も多いかと思います。ここからは、その挫折の最大の原因であるB/Sを攻略していきます。

 そもそも、試算表とはどういったものなのでしょうか。なぜ読みにくいのでしょうか。「試算」の名の通り、もともとは数字をチェックするための表なのです。業績を把握する、数字を分析するために作られたものではありません。チェックするための表が、そのまま提出されているというのが現状です。