人事異動や組織変更に伴う社員の住居移転からスタートし、オフィス移転やレイアウトの変更を請け負い、独自のノウハウを蓄積してきたダイワサービス。一般的なファシリティ事業者とは一線を画した同社を理解するキーワードは、「総務代行」。そして、「社員の命を守るオフィス提案」である。

グループ内で培った
企業実務に沿った提案力

車取 大
事業本部 ファシリティマネジメント事業部 移転ファシリティ営業部 次長

 大和ハウスグループの一員として、全国のマンション、ビルの建物管理に携わるダイワサービス。管理と並ぶ事業の柱となる移転ファシリティ事業は、グループ企業の人事異動に伴う移転業務から派生したものだ。

 移転ファシリティ営業部次長の車取大(しゃとり・まさる)氏は、「企業の実務に、より適した提案ができるところ」が同社の特色だと語る。

「ファシリティ事業を行う会社は数多くありますが、クライアントから指定された物件に対し、設計・デザイン提案から入るのが一般的です。当社は日常の組織変更に伴うレイアウト変更時から、問題提起と環境改善提案を行います」

 移転に際しては、経験豊富なオフィス移転ファシリテーターが専属で担当し、移転後の事務手続き等、総務担当者の負担を軽減するサービスをワンストップで提供する。

 プロジェクトをマネジメントしたファシリテーターを中心としたチームが、移転後も引き続き総務業務を支援することで、「かゆいところに手が届くような、機転の利いた総務支援ができます」と車取氏は話す。

人事異動もイベントも
トータルにサポートする

山本和久
事業本部 ファシリティマネジメント事業部 移転ファシリティ営業部 グループ長

 人事異動に関連したサービスから事業に発展させたため、企業の総務と緊密に連携しながら、さまざまなサービス、提案ができるところが同社の強みとなっている。グループ長の山本和久氏はいう。

「総務代行の流れから、人事異動に伴う社員の引っ越しも請け負います。現在の居住地はもちろん、引っ越し先にもライフアドバイザーがうかがい、引っ越しや新生活を始めるにあたってのフォローも我々が代行します。総務の方には通常業務に専念していただけるはずです。また女性目線でサポートするため、担当するライフアドバイザーには女性を起用しています」

 人事異動によって人員の増減、組織変更があれば、オフィスのレイアウトを変える必要も生まれる。異動に含まれた意味や狙いを把握できれば、より効果的なレイアウト提案にもつなげられるという。

大和ハウスグループ内で実績を積んだ事務所の移転から、オフィス開所式典などのサポートまで、ワンストップで提供。

 他社ではなかなかお目にかかれないメニューとして、式典・各種イベントセレモニーサービスがある。建物を建てる前の地鎮祭、竣工式、さらに竣工や移転後の周年式典やパーティなども含まれる。「更地の段階からサポートできる」というほど、同社の総務代行サービスは徹底しているのだ。

 オフィス移転、改修に伴う設計・デザイン、工事や施工管理については、大和ハウスグループの一員という優位性がある。マンション・ビル管理だけでなく、大規模修繕を担当する部署もあり、数多くの実績から安全性と耐久性にも配慮。移転後のメンテナンスや設備保守も社内で請け負い、将来を見据えたトータル管理も可能だ。