レッドフォックスの位置情報アプリ「GPS Punch!」は、現場スタッフの位置とひも付けて業務報告・管理ができるクラウドサービス。ユーザーは簡単な操作で各種の報告を送信できる。管理画面を通じてスタッフの動きを可視化するだけでなく、現場における業務効率やスピードの向上に威力を発揮するサービスである。

プロダクトサービス部
部長
林 隆智

 レッドフォックスは、業務における位置情報活用の有用性にいち早く着目。7年前から出退勤などの管理にGPSを用い始めた。当時は自社向けの用途だったが、同社プロダクトサービス部部長の林隆智氏はこう振り返る。

「当初は携帯電話を使ったサービスで、あくまでも自社社員を対象に開発した仕組みでした。その後、社員の要望があってスマートフォンにも対応。さらに、『ウチでも使いたい』というお客さまの声を受けて、2011年に初期アプリをクラウドサービスとして公開しました」

 自社向けに長く使ってきたため安定性が高く、新たな開発投資がほとんど発生していないので安く提供できる。それが、位置情報を用いた業務アプリ「GPS Punch!」である。ユーザーのリアルタイムの位置だけでなく、その行動を地図上の軌跡として表示することもできる。また、情報の入力はごく簡単でユーザーにほとんど負荷がかからないことも特徴だ。

シンプルな操作画面で
入力の負荷を最小化

 使い方の一例を、スマートフォンとPCの画面写真で示した(写真)。現場での業務が終了したら、スマホ画面をワンタップして送信。これで管理者には位置と時刻にひも付いた通知が送られる。現場に到着して業務を開始するときも同様だ。

「顧客情報や訪問内容などの業務報告もできます。顧客名については、位置情報を基に近所の顧客リストが表示されるので、ユーザーはその一つを選択するだけ。社内システムの顧客情報にアクセスする必要はありません。それ以外の報告に関しても、チェックボックスなどを使って簡単に入力できます」

 こうした機能による利便性が評価され、GPS Punch!は幅広い業種業態の企業に導入されている。