デジタル、アナログにかかわらずデータは企業にとっての資産である。社員たちが作成したワード、エクセル、パワーポイント、PDFは、ビッグデータ時代の企業競争力を左右する「宝の山」と言っても過言ではない。ITを駆使して、これらの一部を共有し、共同作業のベースとする企業もあるが、そのほとんどはファイルサーバなどに保存され、二度と使われることがない。だが、そうした「お蔵入りのデータ」の中に、ビジネス価値を創出する〝金脈〟があるとしたら?

使い捨てされるデータ資産

 企業の内外で作成され、流通する情報の量が加速度的に増えている。

SAPジャパン
シニアソリューションプリンシパル
奥野和弘(おくの・かずひろ)
ITコンサルタント、プリセールスなどを経て、2010年よりSAPジャパンにてミドルウェアの製品営業として活躍。現在はビジネスソリューション統括本部にて、SAPの開発部門を含む海外のリソースと日本企業の懸け橋となる一方、新しいソリューションの国内での展開に携わる。

 受発注伝票や顧客や品目についてのマスターなど、構造化されたデータはERPなどで管理されているが、ビジネス文書や音声、動画のほとんどはファイルサーバなどに保存され、使われることもないままに放置されている。

 デジタル、アナログにかかわらず、データは企業にとっての資産であり、ビッグデータ時代の企業競争力を左右する「宝の山」と言っても過言ではない。あなたのPCの中にある、あなた自身、あるいは同僚たちが作成したワード、エクセル、パワーポイント、PDFも、まさしくその「宝の山」の一部だ。

 こうした「お蔵入りデータ」の中に埋もれている、新たなビジネス価値を創出する〝金脈〟を上手に活用する方法があるとしたら?

 間違いなく、全社員の日常業務そのものが変わる。

 そこで本稿では、対象をビジネスユースの文書に絞って、その管理からビジネス価値を生み出すためのアプローチまでを考えてみたい。 

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