「情熱スイッチ」をオンにするために必要なのが、自分で無意識のうちに設けている限界を突破すること。「これが当たり前」「こんなものだろう」というのは、自分の常識や思い込みにすぎない。そうした思い込みを突破するために有効なのが「限界突破思考」だ。「限界突破思考」を高めるための具体的なアクションをご紹介する。

「できる!」と思えることを増やす ―限界突破思考トレーニング

 6つのトレーニングのベースとなり「情熱スイッチ」を入れるため、絶対に欠かせないのが、この「限界突破思考トレーニング」です。

「限界突破」というと「とことんまで自分を追いつめ、持てる能力の限界までがんばる」という、つらそうなイメージがわくかもしれません。

 でも、自分の「限界」というのは、もっと身近にたくさん転がっています。あなたが持つ「常識」と思っているもの、「当たり前」だと感じ、「こんなもんだろう」とあきらめているのが「限界」です。

 たとえば、あなたが新入社員の時。先輩がいくつもの案件を抱え、同時にバリバリと仕事をこなしていく姿を見て、「自分はいつになったら、あんなふうになれるんだろう…」と思ったとしても、数年経つと気づかぬうちに同じようにできるようになっているはず。

 また幼い頃、両親や先生に「字が汚い」「文章がヘタ」などといわれていると、自分でも書くことに苦手意識を持ってしまいます。

 ところが会社に入り、上司に「わかりやすく簡潔にまとめてあるね」とホメられると、どんどん書くことが好きになり、いつの間にか率先して報告書をまとめられるようになります。

 これは、「できない、ヘタ」というセルフイメージが、「できる、やれる」に変わったことから起こります。

「限界」という自分で決めた枠を超えるのは、そんなに難しいことではありません。

 自分で「できる」と確信できさえすれば、どんな限界も思っている以上にカンタンに超えていくことができるのです。

 逆に、無意識で思ってしまう「ムリ」「できない」が情熱スイッチをオフさせる一番の要因になります。

 だからこそ、限界突破思考で「できる」と思える自分になることが、情熱スイッチをオンにする入口となるのです。