まだ入社して間もないのに、どうして先輩はちゃんと仕事を教えてくれないんだろう?いまさら聞けないカイシャのあんなことやこんなこと。“楽天的キャリアナビゲーター” 前川タカオがズバリお答えします!

A7:明日、先輩に何を質問するか
考えてみよう

 困るよなぁ、まだ会社に入って間もなく、右も左もわかってないんだから、丁寧に教えてほしいと思うよな。気持ち、わかるよ。オレも最初、教育担当に2年上の先輩がついてくれたんだけど、全く同じ心境だった。ちょっとしか説明してくれてないのに、「あとやってみて」って言われてボー然……(笑)。

 当時はひどい先輩だなぁと恨んだもんだよ。ま、今思ったら笑い話だし、その先輩とも仲いいけどね。逆に編集長として教える立場にもなって、「ちゃんと教えてくださいよ」って、後輩や部下から叱られることもしょっちゅう(トホホ)。それにしても、なんで先輩ってちゃんと教えてくれないんだろう?

 たいていの場合、キミたち若手の教育担当になるのは、入社年次が近い人たち。その先輩たちは、仕事でキミより一日の長がある。それは、先輩のさらに先輩から仕事を教えてもらってきたから。そして実際に経験を積んできたから。でも、今まで教わってことなかったこと、経験してこなかったことがある。

 それは、後輩のキミに自分が会得してきた仕事を教えること。そう、教育担当の先輩は、実務に関してはキミより先輩だけど、教えることに関しては新人なんだ。人に教えるからには、今まで体で覚えていたことをわかりやすく言語化する必要がある。それもキミの理解度に合わせて常に意訳することが求められる。