「ハワイで一生暮らしたい」と本気で考えているなら、『グリーンカード』の取得をオススメします。いわゆる永住権ですので、ビザの心配なしで、ハワイ生活を考えられる最も有効な方法です。

 グリーンカードという言葉も、最近では一般化してきたようです。永住権、移民ビザなどといろいろな呼ばれ方をしているこのグリーンカードの正式名称は『Alien Registration Card』。いってみれば「外国人登録証」です。

 ただし、その実体は、アメリカでの居住、労働が可能になる移民就労ビザといってもいいでしょう。グリーンカードなしでアメリカに滞在する人は、取得のために努力します。アメリカ人との結婚により取得するような場合を除いて、一般的には何かしらの就労が可能なビザを取得し、渡米後に申請して取得します。書類審査で1年以上待たされることが珍しくありません。

 この方法でグリーンカード取得に便利なのはLビザ、Hビザ、E-2ビザなどです。なおE-2ビザは、一定規模以上の商業用投資物件の購入が容易になります。

 グリーンカードはあくまでビザの一種ですから、取得したからといって、アメリカ国籍になるわけでも、日本国籍を放棄するということでもありません。アメリカ国籍=市民権を得るには、さらに別の手続きが必要になります。通常、グリーンカード取得後5年以上で市民権の申請ができます。アメリカ市民権を得た場合には、日本の法律では、日本国籍を離脱しなければなりません。一方、グリーンカード所持者のまま日本国籍であり続けるという選択もできます。

グリーンカードの
抽選プログラム

 申請で取得するのが大変なグリーンカードですが、これを『抽選』で当てるという方法が毎年実施されています。通称『DVプログラム』と呼ばれる、『多様移民ビザ・プログラム(Diversity Immigrant Visa Program)』です。