トニー・ブザンは脳を最強のバイオ・コンピュータにたとえ、それを使いこなすために知っておくべき法則を7つにまとめた。今、ビジネス・リーダーは、「脳の7つの法則」をバランスよく適用し、管理職や現場の従業員がリーダーシップ、創造性、チームワーク、コミュニケーション・スキルを向上する助けとしなければならない。脳の7つの法則について2回に分けて解説する。今回はその前篇。

脳は最強のバイオ・コンピュータ

 人は最強のバイオ・コンピュータ、脳を持っている。視覚、聴覚、触覚など様々なインプット・アウトプット機能を使って情報を送受信でき、メモリ容量は無限で、同じ間違いを繰り返す可能性が低減するように、経験から得た知識を使ってプログラムし直せる。このように測り知れない価値がある脳を使いこなすには、7つの法則を知っておく必要がある。

 以下の法則の一つ一つがあなたのバイオ・コンピュータ、つまりあなたの脳が思考と学習のために使うオペレーティング・システム(基本ソフト)の一部なのである。

1. 脳は情報を掛け合わせる。つまり、1足す1は2を超える。
2. 脳は成功指向のメカニズムである。
3. 脳は行動を完璧に真似る能力がある。
4. 脳は完全性を求める(空白を埋めようとする)。
5. 脳は常に新しい知識と情報を求める。
6. 脳は真実を追究する。
7. 脳は根気よい。

リーダーは「脳の上手な使い方」を身に付けよ脳の7つの法則をマインドマップに表したもの(『マインドマップ・リーダーシップ』p.24)
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