今回は、有望銘柄をより生活に密着した視点から見つける方法をご紹介します。

 バフェットは身近なメインストリートで、次々に素晴らしい会社を見つけました。たとえば、ネブラスカ・ファニチャー・マートは、バフェットが株を買うかなり前から足繁く通っていたお店でした。シーズ・キャンディーズやボーシャイムズなども、メインストリートで見つけたお店です。

 このような話をすると、「でも残念ながら、自分のまわりにはよい会社が見つからない」と思われる人も多いことでしょう。しかし、どんな人でも、日常生活で情報を角度を変えて見つめ直すだけで、たくさんの有望銘柄を探し出すことができます。具体例をいくつか挙げてみましょう。

(1)お気に入りのお店を
分析してみる

 週に1回、月に1回などリピーターとして通っているお店はありませんか。レストランでも、美容院でも、デパートでも構いません。あなたがどうしてそのお店に通うのか理由を考えてみましょう。いつも新しい商品があるから、料理がおいしいから、店員さんの接客がていねいだから……思わずリピーターになってしまうお店は、優れた経営者がしっかりしたポリシーをつらぬいていることが多いものです。

(2)就職したい会社を
調べてみる

 あなたが「こんなに素晴らしい会社ならぜひ働いてみたい」と感じている会社はありませんか。就職(転職)したいほど好きな会社というのは、自分にとって“理想の会社”といえます。なぜそこまで好きになったのかを分析してみましょう。

 たとえば、「働きやすそうな会社だから」と漠然と思っていたとすれば、なぜ働きやすそうなのか、どういう経営方針なのかを調べてみる。給料が高いところに惹かれたのなら、なぜ社員に高い給料を支払えるのか、どんな仕組みで利益を上げているのか、自分なりにリサーチしてみましょう。

 株式投資というのは「自分のお金を会社に就職させること」です。あなたが就職したくなるほど素晴らしい会社なら、安心してお金を任せることができるでしょう。