経営の成功と失敗は何から生まれるのか。今回は、業績貢献3要因7領域の紹介と、それぞれの効き目の話です。

経営の成功と失敗に効く
要因とは何か?

 「成功と失敗の2層性」などと小難しい表現をするなと読者の皆様は思われるでしょうがお付き合いください。ここは非常に重要なポイントです。

 私はこの原則を経営の領域から導き出しました。そもそもは「技術的要因と人的要因の2層性」です。「経営成功の直接原因は技術的要因にあるが、人的要因がその苗床として存在し、タイムラグをもって技術的要因に反映していく」という原則です。

 そして、成功を失敗に置き換えても、この原則は当てはまるのです。さらに、経営を人生という言葉に置き換えても、この原則は当てはまるように思われます。ということは、経営と人生、成功と失敗という四つの置き換えが出来るということになります。

 今回はこの原則が導き出された経緯を紹介しましょう。
 図表1が原則の全体像を示したものです。戦略と管理は技術的要因で、図の丸の中を見ればわかるように、それぞれ二つの領域を持っています。人的要因は三つの領域に分けています。そして、数字はこの3要因7領域の業績への「効き目」を表わしています。数字が大きいほど「効き目」が大きいと了解してください。