見やすいエクセルを作るには、具体的にどうすればいいわけ? 「表の見やすさ」シリーズ第三回は、線の引き方です。『ビジネスエリートの「これはすごい!」を集めた 外資系投資銀行のエクセル仕事術』の著者・熊野整氏による連載第13回。

 引き続き、エクセルの表の見た目、つまりフォーマットの重要性について詳しく説明しています。これまでの「エクセルの見やすさは「タテ幅」で決まる!」「エクセルの項目を「ずらして」、見やすい表に!」の続きで、今回は「線の引き方」について説明します。

 表に罫線は欠かせません。しかし、ただ罫線を引けばよいというわけではありません。見やすい表にするには、罫線の引き方にもしっかりしたルールを決めるべきです。

 図1-19の上のように、エクセルが既定で選択している実線で格子状に線を引くと、同じ太さの線で全体を区切ることになるため、数字がとても見づらくなります。また、表そのものもあか抜けない印象になります。

 下の図のように、数字が見やすく、スッキリした表にするには、異なる太さの線を組み合わせてメリハリをつけるようにします。あまり太い線は使わない、余計な線は引かない、というのが原則です。具体的には、表の境を明確にするために最上部と最下部には太めの線を引きます。そして表の中は、最も細い破線を横にだけ引きます。

 「線の引き方1つでルールが決まってるなんて、いちいち細かいな!!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、エクセルを使うたびにいちいち線の引き方を考えるのも、また面倒なものです。一度ルールを決めてしまい、それを徹底する方が、結果として楽ですね。

 なお、線の選び方は、「セルの書籍設定」から選択できます。