「利益を上げることを会社経営の目的にしてはならない」「ビジネスマンに一番必要なのは『頭脳明晰であること』ではない」――。今回ご紹介する『経営の教科書 社長が押さえておくべき30の基礎科目』では、ほとんどの社長が知らないという、経営の「原理原則」を紹介しています。新しく取締役に任命されるかたは必見です。

伝説の外資系トップによる
「経営者一年目の教科書」

 6月といえば梅雨、本格的なレイニーシーズンの始まりです。そして、3月期決算企業にとっては、株主総会シーズンの到来を意味します。株主総会においては、今年も多くの企業で新社長が承認され、さらにはそれ以上に数多の新任取締役が選ばれるはずです。

 また、今年5月1日に施行された「改正会社法」により、上場企業にはこれまで以上にコーポレートガバナンスの強化が求められるようになりました。そのため、6月の株主総会で社外取締役を選任する企業が急増するものと思われます。いずれにせよ、新社長や新取締役に内定している企業幹部たちはいま、身が引き締まるような思いでそのときを待っているに違いありません。

 本書『経営の教科書 社長が押さえておくべき30の基礎科目』は、とりわけそのようなエグゼクティブたちに、“経営者一年目の教科書”としてお薦めしたい一冊です。

 著者の新将命氏は、シェル石油、コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスほか、グローバル・エクセレント・カンパニーの日本法人などにおいて社長および副社長職を40数年にわたって務めました。そのプロ経営者としての長年の経験と実績をベースに、現在は経営とリーダーシップに関する講演やセミナー活動を通じて「リーダー人財開発」に取り組んでいます。