パーソナルスタイリストとして1000人以上の人生を変えてきた大山旬氏。その初の著作『できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則』から、本文の一部をご紹介する連載の第2回です。
ファッションが苦手な人には2つのタイプが存在するそうです。では、それぞれのタイプはどのようにして問題解決をすればいいのでしょうか?

ファッションが苦手な人は
2種類いる

 最初に結論からお伝えします。洋服の着こなしに最も必要なのはセンスではなく、技術です。その技術さえ知っていれば、周りから「センスがいい」と思われるファッションが実現できます。しかし基本を身につけるためには、今の自分の服装を見直し、今まで洋服に抱いていた誤解を改め、まっさらな気持ちで学んでいくことが大切です。

 私が日々仕事で、さまざまなお客さまをコーディネートする中で気づいたことがあります。着こなしが苦手な方には次の2つのタイプが存在するということです。

【無頓着型】
 まずは「無頓着型」の方です。このタイプの方はあまり自分の服装に興味がなく、学生時代からほとんど服装が変わっていないという特徴があります。服を選ぶ基準は「安さ」「着やすさ」「機能性」の3点。このようなポイントを重視して洋服を買っている方は注意が必要です。

 無頓着型の人は、ヨレヨレの服を何年も着続けたり、デザイン的にも古臭さを感じるようなものをずっと着続けますので、周囲からの印象は「くたびれた雰囲気」になりがちです。大人のファッションに求められる「清潔感」とは正反対になりますので、決して印象がよいとは言えません。

大人には「センス」より<br />大切なものがある

 ただし、そういったタイプの方は服装に対してあまりこだわりがないため、いざ本腰を入れて改善に取り組むと、比較的スムーズに問題解決することができます。