今回で当連載は最終回となります。そこで今回は、「よさそうだな」と思った会社を「これなら投資できそうだ」と確認するための5つのステップをご紹介します。バフェットの銘柄選びが少し難しいと感じる人でも、この方法なら大丈夫でしょう。

(1)事業の内容を理解する
――ホームページをチェック

 メインストリートで見つけた会社は、すでに事業内容を理解していることが多いので、第1関門を突破しているといえます。しかし、投資対象として確信を得るためには、どんな会社なのかホームページをチェックしてみましょう。おおまかな事業内容がつかめるはずです。

 もっと詳しく調べたい人は、同じく会社のホームページで有価証券報告書を閲覧してみましょう。上場企業は、事業内容や営業状況、財務内容を開示しなければならないため、どの会社も有価証券報告書を作成しています。会社のホームページに見当たらない場合は、「金融庁のホームページ「EDINET」でも閲覧できます。

 また、会社によっては事業報告書を作成しているので、決算書ビギナーにはこちらのほうがおすすめです。有価証券報告書よりもビジュアルでわかりやすいのが特徴で、会社のトピックスや事業概況、財務状況などがコンパクトにまとめられています。

(2)株主のための経営をしているか
――ROEをチェック

 バフェットは、会社の経営方針をとても重視しています。経営のことがわからない人でも、まずはホームページで「経営者からのご挨拶」といった文章に目を通してみましょう。合理的な経営者かどうか、株主に対して誠実か、どういった理念で経営しているか……などが、ある程度は理解できるでしょう。新聞や雑誌などで経営者のインタビュー記事も読んでみましょう。