『ずるい暗記術』冬季講習を5日間にわけて、お送りします。今回は4日目。世の中は、センター試験直前。そう、ここまで来たら、新規の勉強はいりません。情報の整理に力を入れてください。試験で大事なのは、「答えを瞬時に思い出す」ことです。試験にもテクニックが必要です。これまで勉強に時間を費やしてきたのですから、最大限の成果が出るように努めてください!

脳をリフレッシュさせる「瞑想」

 夜の睡眠と同様、昼間の時間帯も脳には休息が必要です。筋肉をずっと使っていると疲れるのと一緒で、脳も休息をしないと働かなくなってしまいます。「もうこれ以上続けられない」という限界を迎える前に、脳を休ませてあげることが必要です。

 そこで、やってほしいのが「瞑想」です。横になると寝てしまい、かえってだるくなり、頭も重くなってしまうので、あくまでも体を起こした状態で休むのがよいのです。あぐらをかいた状態で床に座り、目をつぶり、何も考えない「無」の時間をつくります。

 睡眠と同様、視覚と聴覚をなるべくシャットアウトするのがベストです。部屋を暗くし、耳栓やヘッドホンをして雑音を遠ざけるようにします。暗くするのが難しければ、アイマスクなどを利用してもよいでしょう。香りがリラックス効果をもたらすので、お香やアロマオイルをたくのもおすすめです。

 私は10〜20分、完全に「無」の状態を続けられるのですが、人によって時間はさまざまです。雑念が入ってしまったら、やめるようにします。たとえ短い時間でも、瞑想をすることで脳がリフレッシュし、そのあとの勉強が俄然はかどるはずです。

1週間に1日、必ず午後をオフにする

 これもリフレッシュのための方法の一つです。毎日休みなく勉強するのではなく、1週間に1日、まったく新規の勉強をしない午後をつくるのです。

「時間がもったいない」と言う人もいるかもしれませんが、まったく休まないと効率が落ち、トータルで見るとマイナスなのです。忙しくても、あえてオフの日をつくるようにしましょう。

 オフの日の過ごし方もポイントです。何もしないでダラダラ過ごすのはダメです。まず、満足感を得ることが大事です。漫画や本を思い切り読むとか、旅行やデート、カラオケに行くなど、好きなことや遊びをやりきるのです。その満足感で、翌日からエネルギッシュに勉強に向かえるはずです。

 もう一つ大事なのは、刺激を得ることです。新しいことにチャレンジしたり、今まで食べたことのないものを食べに行ったり、普段経験しないことをすると、刺激を受けて脳が活性化されます。

 オフの日は「満足感」と「刺激」の2つを重視しましょう。

 

受験対策その4:
脳をフル回転させずに、「瞑想」と「オフ」を摂りいれましょう。