一流のリーダーは緊急時でもオフィスを走らないあなたはオフィスを走りまわっていないでしょうか?

 人ごみに目をやると、人にはそれぞれ歩き方の特徴があることがわかります。

 猫背で肩を落とし歩いている人。
 前を向いて堂々と歩いている人。
 伏し目がちに歩いている人。
 背筋が伸び颯爽と歩いている人。

 皆さんは、「普段自分はどんな歩き方をしているのだろう」と考えたことはありますか?

 きっと、「そんなことは考えたこともない」という人もいれば、「気になるもののチェックをしたことはない」という人もいるでしょう。

「歩く」というのは日常的な行為ですが、なかなか自分で気にかけることがないものです。

 ここで少し考えてみてください。

 もし、皆さんの「歩き方」が、周囲に大きな影響を与えているとしたらどうでしょうか? 

 また、もし、歩き方次第で、仕事の成果が変わるとしたらどうでしょうか? 

 たかが「歩き方」次第でそんなに仕事に影響があるものなのかと疑心暗鬼になっている人もいるかもしれません。

 一流の人たちは、「歩き方」にこだわります。

 なぜなら、歩き方次第で、周囲へ与える印象が大きく変わることを知っているからです。

どんなに急いでいても
一流のリーダーがオフィスのなかで走らない理由

 こんなエピソードがあります。

 朝一番に、大事なお客様からクレームの電話が入りました。電話で話をしていても、顔から湯気がでているのがわかるほどご立腹の様子でした。

 その方は、名古屋で影響力のあるオピニオンリーダー。

 急遽、秘書である私は、上司とともに午後から名古屋へお詫びに行くことになりました。午後のスケジュールがすべてキャンセルになるため予定変更に追われ、また、お詫びに行くための準備もあり、あっという間に午前の時間が過ぎていきました。

 オフィスは東京駅の近くにあり、東京駅まで歩いていくことができました。