挨拶ができない企業は、
業績が悪化していく

 業績が悪い企業ほど風紀が乱れています。

 まずは挨拶が返ってこないことから始まります。社員の服装の乱れも気になります。

 トイレや廊下などの共用部分の電気が切れたままになっていることもあります。エレベーター内や共用部分での私語や仕事の話も目立ちます。

 モラルの低下も象徴的です。その代表格は喫煙場所以外での喫煙になります。禁煙のはずの会議室が異様にタバコ臭かったりします。そのほかにも、使われていない会議室で寝ている社員がいたり、机の汚れやゴミの散乱が目立ったり、非常階段などの目につかない所で携帯電話を片手にサボっている社員も目につきます。

 先にも触れましたが、特に若い社員はベテラン社員の陰の努力などは見ず、悪い部分ばかりを率先して真似します。

 企業における「割れ窓」の出発は挨拶ができていないことであり、また軽微な風紀の乱れは挨拶運動で防げることが多いはずです。

 このように、人によっては普段まったく意識していない挨拶という行為が、大きな問題につながってしまう可能性があります。挨拶は非常に大切なものであることを再認識していただきたいと思います。

「俺様社員」や「できの悪い社員」の特徴のひとつに、挨拶ができない人の比率が極めて高いという点が挙げられます。

 何も大きなところから手をつけるのではなく、まずは身近な「すぐできるところ」から変えてみてはいかがでしょうか。

優良企業が倒産したのは、
基本ができていなかったから

 私は山梨県に住んでいるのですが、山梨県内では優良企業として有名だった2社の倒産を私はかなり早い時期から確信していました。

 そこには、共通する特徴が4つありました。