ありそうでなかった、ビジネスパーソン向けのヨガ入門。ダイヤモンド社より発売され、早くも反響をいただいている『外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣』より、その一部を抜粋してお届けする。

「息」とは「自らの心」である

 「息」という漢字は、「自らの」「心」と書くように、心と呼吸はとても深い関係にある。呼吸は「心の入り口」とも言えそうだ。

 呼吸が早い、呼吸が浅いなど、呼吸になにかしら問題があるとしたら、自分自身の土台が揺らいでいるということなのだ。

 呼吸は生命を維持する基本であり、生きていることの証でもある。  

 あなたは1分間に何回呼吸をしているだろうか?  

 試しに、休みの日と働いている日の呼吸の回数を30秒間数えて、2倍にしてみてほしい。成人の場合、1分間に12〜20回くらいの呼吸が正常だといわれている。  

呼吸は「心のコントロール装置」である

 おそらく、働いている日の呼吸は、休みの日よりも多くなっているはずだ。人はストレスを受けると呼吸数が多くなるからだ。もし20回を超えているなら、かなりのストレスがあると考えられる。  

 ヨガは呼吸を整えることから始まる。たいていのレッスンでは、冒頭で座禅を組んで軽く瞑想をし、深く呼吸をするところからスタートする。  

 スタジオに入るまではどんなに多忙で気持ちに余裕がなくても、深く呼吸するうちにだんだんと気持ちが落ち着いてくるだろう。