約3年の月日をかけて、伝説の名著3部作・計4冊2000ページ超がたった1冊に凝縮された『最強のコピーライティングバイブル』がついにリリース。発売たちまち重版出来となった。
鉄板の法則を「骨」とし、国内成功24業種100事例で肉づけした著者の横田伊佐男氏。
「Amazonランキング大賞2016上半期【ビジネス・経済】ベスト10」にランクインした『稼ぐ言葉の法則』著者で、「日本一のマーケッター」の神田昌典氏が「今後100年、歴史に刻まれる名著」と断言した『最強のコピーライティングバイブル』から、コピーライティングの極意をこっそり紹介してもらおう。

「型31:『いまはまだ買わない』ように伝える」を入れる

260万部ベストセラーの<br />ずるいコピー横田伊佐男(Isao Yokota)CRMダイレクト株式会社代表取締役。企業や受講者の課題点をすばやく摘出し、短時間で確実な成果へと引き上げる「超訳力」を駆使したマーケティング研修講座は、上場企業ホールディングス、政府系金融機関、欧州トップの外資系金融企業、意欲ある中小企業経営者等からの依頼が絶えず、これまでの受講者はのべ2万人を数える。横浜国立大学大学院博士課程前期経営学(MBA)修了。横浜国立大学成長戦略研究センター研究員。 【CRMダイレクトHP】 http://www.crm-direct.com/

 ここまで4カテゴリー、すなわち「新情報訴求」「価格訴求」「情報・エピソード訴求」「キーワード訴求」について紹介してきた。
 最後は、これらのカテゴリーにとらわれない、もしくはミックスした変則的な訴求方法だ。「その他訴求」の型は、全部で10になる。

●文法
否定文メッセージ

●基本例文
いきなり買わないでください。まず当社の理念をお聞きください」

●事例
「買ってはいけない」
出典:渡辺雄二著『新 買ってはいけない10』(株式会社金曜日)
※実際のクリエイティブ例は、本書にて紹介。

●ポイント
 コピーライティングの9割以上が肯定文で、プッシュ型だ。
 そこで逆に否定文で組み立てると、新鮮な印象を植えつけられる場合がある。

 1977年に大ヒットしたホラー映画『サスペリア』の日本向けキャッチフレーズは「決して、ひとりでは見ないでください」という否定文だった。

 大ヒットの背景には、この有名な否定的フレーズが効果的だった。
 肯定文に慣れているので、否定文で迫られると、なんだか普通ではないのだ。
 だからこそ、よりいっそう興味を喚起されるのである。

 事例は、買ってはいけない食品等を記載したベストセラー書籍のタイトルである。

 同書は1999年にパート1が発刊になった後にもパート10までシリーズ化されている。

 表紙に堂々と記載されているとおり、その総販売部数は260万部に達する。
常識を覆す否定文タイトル(キャッチコピー)で注目を集めたことが大ヒットの要因だ。