株式レポート
2017年8月30日 マネックス証券

日本市場は米国株高と円安を受けて反発 日経平均は節目の19,500円を回復 - 市況概況

1.概況
本日の日本市場は米国株高と円安を受けて反発しました。118円高の19,480円で寄り付いた日経平均は72円高まで上げ幅を一旦縮めましたが、切り返すと10時前には139円高まで買われました。しかし、節目の19,500円をわずかに上回ったところで上値を押さえられるとしばらくは19,400円台後半で推移しました。その後14時過ぎから再び上げ幅を広げ一時175円高の19,538円まで上昇した日経平均は結局143円高の19,506円で取引を終えています。こうしたなか東証1部の売買代金はJPX日経400の構成銘柄の入れ替えとみられる売買が増えたこともあり2兆2247億円と8日ぶりに2兆円を上回っています。また、新興市場も堅調で東証マザーズ指数が反発したほか、日経ジャスダック平均は7日続伸となり連日で年初来高値を更新しています。

2.個別銘柄等
第一三共(4568)が開発中の抗がん剤が米食品医薬品局(FDA)から再発・転移性の乳がん向けに画期的治療法に指定されたと発表したことで、審査が早まり早期に製品化されるとの期待が高まり3.1%高となりました。また、住友ゴム工業(5110)が2018年1月1日付で株式を割り当てて吸収合併すると発表したことで子会社のダンロップスポーツ(7825)が14.9%高と急伸しました。これに伴い住友ゴム工業も自社株買いを発表し3.6%高となっています。旭化成(3407)も大手国内証券の目標株価の引き上げを受けて4.9%高となっています。 一方で28日に新作スマホゲームを配信したことで目先の好材料出尽くしからジャスダック上場のブロッコリー(2706)がストップ安となり急落するなか、ゲームを共同開発したKLab(3656)も10.0%安となり東証1部で売買代金2位となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
昨日に地政学リスクの高まりを受けて200日移動平均線を試した日経平均ですが、本日は反発すると節目の19,500円を試す展開となり19,500円をわずかに上回って取引を終えました。先週から日経平均は200日移動平均線近辺で下げ渋る一方で、19,500円を超えてくると上値が伸び悩む展開が続いているだけに週後半に米国で重要な経済指標の発表を控えるなか、明日以降ここからさらに上値を伸ばせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)