auじぶん銀行の住宅ローン

住宅ローンを1回でも滞納すると、金利が跳ね上がる!
滞納後の銀行の対応と対策をプロが解説

2018年8月8日公開(2020年7月23日更新)
淡河範明:住宅ローンアドバイザー

住宅ローンを滞納すると、それが1回であっても、金利が跳ね上がる可能性があることをご存じでしょうか。滞納した場合、最終的には競売にかけられて住めなくなってしまいます。そこで、ローンを滞納してしまった場合の銀行の対応と、その対策を紹介しましょう。住宅ローンアドバイザーの淡河範明さんによれば、返済危機に陥ったときに何よりも大切なのは、「いち早く手を打つ」ことだと言います。

滞納を甘く見ていると痛い目に!
一度の滞納で、金利が大幅アップすることも

相談内容:
読者 子供が生まれたばかりの35歳会社員です。3年前に今のマンションを購入したのですが、予定外の出産により、妻がパートに出られなくなってしまいました。働こうとしても保育園がいっぱいで、来年も預けられるかどうか分かりません。出費もかさんで、先月、滞納してしまいました。こんなことを繰り返していると、何かペナルティーを受けることになりますか?

 淡河氏  相談者のようにお子様の問題や病気、介護、転職、失業、給与カット、離婚など、誰の身にも不測の事態は起こり得ます。その際、気をつけてほしいのは、ショッピング代金や公共料金などの引き落としと、住宅ローンの返済を同レベルで考えてはいけないことです。住宅ローンを滞納すると、〝何かペナルティー〟どころか、取り返しのつかない事態を招きかねません。

 フラット35などを扱う住宅金融支援機構のデータ(平成30年度)によれば、「破綻」「返済を3カ月以上滞納」「貸出条件の緩和(返済期間の延長など)を受けている」人の割合は、実に100人に3~4人。決して小さくない数字です。

 では、滞納するとどんな事態が発生するのでしょうか。

 住宅ローンの金利には、店頭金利(基準金利)と表面金利(適用金利)の2つがあることをご存じですか? 前者は言わば、各銀行が定める金利の「定価」。後者は、前者の金利から優遇幅を値引きした「実売価格」です。通常、借入当初から一定期間、あるいは全期間にわたり、後者の表面金利が適用されます。

 ところが、銀行にもよりますが、滞納を1回しただけで、優遇を取り消され、店頭金利に切り替わるところがあります。契約書にも、「一度でも延滞が発生した場合、表面金利の適用を受けられなくなる」と明記されているはずです。

 現在、ある大手都市銀行の変動金利の、表面金利は0.625%程度で、店頭金利は2.475%です。仮に借入額3000万円、返済期間30年で両者を単純比較すると、以下の通りです。

  • ・表面金利0.625% → 毎月返済額9万1411円
  • ・店頭金利2.475% → 毎月返済額11万8146円

 じつに金利で約1.85%アップ、毎月返済額で2万6000円以上も増加することになります。もちろん、滞納するまでに返済した分、借入残高が減っているため、実際の返済額アップはこれより小さくなりますが、厳しい家計状況に加えて、返済額までアップするのですから、たまったものではありません。

 給与口座から引き落とし口座へのお金の移動を忘れるなどの単純ミスによる滞納も同様です。容赦してもらえる可能性もありますが、一発アウトになっても文句は言えません。たびたび〝ミス〟が繰り返されるようならなおさらです。

 現在、非常に低金利であるため、変動金利が人気ですが、滞納による金利アップは、相当なインパクトがあります。滞納は万難を排して避けるべきです。

 もし住宅ローンの借り換えが可能であれば、この段階で実行するといいでしょう。超低金利の現在、多くの人が借り換えで毎月の支払額を減らすことができます。

【関連記事はこちら】
>> 変動金利の住宅ローンは、金利が何%まで上昇すると考えれば破綻しないで済むのか?
>> 住宅ローン借り換えで、総支払額を500万円削減できる人続出!マイナス金利でかつていないチャンスが到来!

滞納すると、督促状、催告書が来る
最後は家を手放すことになる

 では頑張ったけれども、滞納が続くとどうなるのでしょうか。一般的には以下のような経過をたどり、最終的には家を手放すことになります。

「滞納1カ月~3カ月目」の動き
担保処分を警告する「督促状」「催告書」による通知を受ける

督促状の見本督促状が届いたらすぐに対応すべきだ(督促状の見本)

 多くの銀行では、滞納1カ月目は「引き落としができませんでした。次回2カ月分の返済額をまとめて引き落としますのでご入金ください」といった内容の通知書が郵送されてくるだけです。

 翌月、まとめて引き落とせれば、問題は解決しますが、2カ月続けて滞納した場合、融資係から電話が入ります。とはいえ、この段階では、まだ銀行から入金を〝お願い〟される程度です。

 しかし、滞納3カ月目となると、銀行の姿勢も違ってきます。電話はもちろんのこと、「督促状」が送られてきます。

督促状には、
「滞納分の支払期限」
「支払期限を過ぎた場合は残債の一括返済を請求する」
「一括返済できない場合は保証会社による代位弁済がなされる」
などと記載されています。

 つまり、督促状は前出の通知書より一歩進んだもので、滞納が続いた場合の法的措置についての警告が目的です。競売などを行う前に送付することが法律で義務付けられているもので、見方を変えれば、督促状が届いたということは「競売の申し立てのスタートラインに立たされた」ことになります。

 督促状にも未対応でいると、法的な責務はありませんが、ほとんどの銀行が最後通告として「催告書」を送ってきます。内容はほぼ督促状と同じです。

「滞納3カ月~6カ月目」の動き
残債の一括返済が確定! 代位弁済請求により、保証会社が債権者に

 督促状や催告書が送られてきて、一番やってはいけないのが無視することです。滞納分を一度に支払えない場合でも、あきらめずに銀行に相談してみてください。返済期間を延ばして月々の返済額を減らすなど、返済条件の緩和などを前向きに検討してもらえるはずです。

 多くの銀行は住宅ローンの融資にあたり、保証会社を付けるのを条件にしています。債務者から回収できなくても、保証会社が代位弁済(肩代わり)するため、取りはぐれの心配はありません。しかし、破綻率が高ければ、自行の審査能力が問われます。そのため、できれば正常な債権として回収したいのです。

 そんなチャンスがあるのに、督促状や催告書を放っておくと、「期限の利益喪失の通知書」が届きます。「期限の利益」とは、簡単に言えば、完済までに許された期限のこと。これを喪失するということは、要するにローンの残債と遅延損害金を一括返済しなければならないということです。

 そう通知されても、もちろん返せるわけがありません。そこで、債務者に代わって、保証会社が銀行に対して代位弁済を行い、銀行から債権を引き継ぎます。債務者のもとには「代位弁済の通知書」が送付され、債権者(返済相手)が銀行から保証会社(保証会社を付けていない場合は債権回収会社)に代わります。

「滞納6カ月~8カ月目」の動き
競売の開始決定! 手続きがスタート

 相手が保証会社に代わっても、一括返済を迫られる状況に変わりはありません。放置しておくと、競売に向かって手続きが進んでいき、1年も経たずに強制退去させられることになります。

 具体的には、債権が保証会社に移ってから1、2カ月ほどで、裁判所に競売の申し立てが行われ、そこから1カ月ほどすると、「競売開始決定通知書」が裁判所から債務者あてに送られてきます。

 続いて裁判所主導による物件の現況調査が行われます。強制調査のため、拒否はできません。

「滞納8カ月~13 カ月目」の動き
競売の実施! 最長でも3カ月以内には強制退去に

 現況調査から1カ月ほどで売却基準価額や入札期間、開札日などが決められ、「競売の期間入札通知書」が送られてきます。また、入札開始の2週間前までに、これらの情報が官報などで「公告」として提示されます。

 開札により買受人(購入者)が決まると、もろもろ手続きが行われ、開札日から3週間ほどで所有権が移転。債務者からすれば所有権を失います。

 退去するのは原則この日までですが、新しい所有者が強制退去を行うには、さらに裁判所に申し立てを行わなければならないため、開札日から数えると引っ越しを済ますまでに、約3カ月の猶予があることになります。

 競売までの一般的な流れ (銀行やケースによって違いがあります)
ステージ 滞納月数 主な出来事
滞納 1カ月 引き落としできなかった旨の通知書が届く
2カ月 通知書に加えて、銀行から電話が入る
3カ月 担保処分を警告する督促状が届く
最後通告としての催告書が届く
代位弁済 4カ月 期限の利益喪失の通知書が届く(残債の一括返済が確定)
5カ月 代位弁済の通知書が届く(保証会社が銀行に代位弁済を実行)
競売 6カ月 競売開始決定通知書が届き、競売の実施が決定
7カ月 競売に向けて、裁判所による物件の現況調査が行われる
8カ月 売却基準価額や開札日などを記した競売の期間入札通知書が届く
競売の実施が官報などで公告される
9カ月 入札の実施
開札の実施(この前日が任意売却のリミット)
退去 10カ月 所有権の移転
11カ月 自主退去
13カ月 強制退去

【関連記事はこちら】
>> 毎年、2%強が住宅ローンで破綻!支払い困難なら、恥ずかしがらずに銀行に相談を 6カ月以上延滞すると、自宅を失う可能性大

競売が長引けば長引くほど、
遅延損害金が恐ろしい金額に膨らむ

 このように競売になってしまうと、単純に家を失う以上のダメージを受けることになります。というのも、代位弁済後は「遅延損害金」の金額が跳ね上がるからです。

 遅延損害金は滞納のペナルティーです。滞納金額の元本部分に対して、年利14~20%程度かかります。年利14%として、「代位弁済前(=債権者が銀行)」と「代位弁済後(=債権者が保証会社)」を比べると次のようになります。

 代位弁済前の1カ月あたりの遅延損害金は、毎月返済額10万円、元本分8万円とした場合、「元本8万円×14%÷365日×30日=約920円」です。数カ月滞納したとしても、そう大きな額にはなりません。

 ところが、代位弁済後は桁が違ってきます。なぜならば、その時点における残債の全額が元本になるからです。残債が2500万円あったとすると、1カ月あたりの遅延損害金は「2500万円×14%÷365日×30日=約28万8000円」。もし競売の成立までに6カ月かかると、約230万円も返済額が増えることになります。

 そうでなくても競売物件は市場価格の6~7割程度に買いたたかれます。家を処分しても返済しきれなかった場合、保証会社と話し合って(任意整理)、分割返済していくことになります。自己破産する道もありますが、車など20万円を超える資産は没収となります。また、民事再生(個人再生)という方法を使い、住宅資金特別条項(住宅ローン特則)が認可されれば、自宅だけは残すことができますが、一定の条件をクリアする必要があります。

 そこで競売よりも短期間で高く売却して、少しでも返済額を減らす最後の手段が、次にお話しする「任意売却」です。

競売を「任意売却」で回避すれば、
今の住まいに住み続けられる可能性も!

 任意売却とは、裁判所が行う「競売」とは違って、金融機関や任意売却を専門とする不動産会社などの協力のもと、民間レベルで物件を売却するものです。売却にかかる費用は「成約価格の3%+6万円+税」(上限)のみで、成約しなければ、余計な費用は一切かかりません。売却後に残った債務については、銀行が免除してくれるとは限りませんが、払えるお金はないので、ある程度割り引いてくれることが多いです。

 任意売却を決断するタイミングは2つあります。

  • (1)督促状もしくは期限の利益喪失の通知書を受け取った
  • (2)代位弁済により、債権が保証会社に移ってから開札日の前日まで
  •  

 任意売却を行うには、抵当権を外してもらわなければなりません。そのため「(1)督促状もしくは期限の利益喪失の通知書を受け取った」タイミングで任意売却を決断する場合、銀行を説得して、売却価格を決定しないといけません。銀行からすれば、残債を回収しなければならないため、なるべく高くしたいのですが、競売よりも高ければ交渉に応じてくれる銀行も増えているようです。

 同様に「(2)代位弁済により、債権が保証会社に移ってから開札日の前日まで」の場合、抵当権を持っている保証会社の協力が不可欠です。競売にかけられることが決定していても、開札日の前日までなら任意売却は可能です。一般に競売より高く売却でき、また早期に決着することが多いため、遅延損害金の発生も少なくて済みます。保証会社からしても、競売より回収が楽になるため、嫌な顔をされる心配はありません。

 さらに任意売却を上手に活用すると、今の家に住み続けることも可能になります。売却後、親族を買受人にして家を借りるか、売却した不動産会社にリース料(家賃)を支払う「リースバック」を活用することで、自宅に住み続けることができるのです。

【関連記事はこちら】
>> 住宅ローンが破綻したら「任意売却」の検討を! 「競売」よりも高値売却が可能でメリット大 経験が豊富な専門家に早めに相談しよう

大切なのは、早めの相談!
滞納前なら「借り換え」も選択肢に

 以上、滞納から家を手放すことになるまでの流れを駆け足で追ってきました。読んでお分かりのとおり、「銀行や保証会社からの連絡を無視せず、早めに対処する」のが基本です。

 さらに言えば、「滞納する前に手を打つ」ことを心がけてください。滞納する前であれば、交渉もスムーズに運びやすいですし、より低い金利の住宅ローンに借り換えるなど、選択肢も増えます。

 なお、フラット35では、所得の低下によって返済が困難になった場合、住宅ローンの残債があっても、一時的に賃貸に出し、その賃料収入を返済にあてることを認めています。また、全国銀行協会では、返済に困っている人を対象とした「カウンセリングサービスを行っています。借入先の銀行に相談しづらい人は手始めに利用してみるのもいいでしょう。

【関連記事はこちら】
>> 住宅ローン借り換えで、総支払額を500万円削減する人続出!マイナス金利でかつてないチャンスが到来!

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新規借入2024年4月最新 主要銀行版

住宅ローン変動金利ランキング

※借入金額3000万円、借入期間35年で試算

住宅ローン金利優遇割で、金利最大年▲0.15%
実質金利(手数料込)
0.298%
総返済額 3156万円
表面金利
年0.169%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
73,566円
おすすめポイント

「がん・4疾病50%+全疾病+月次返済保障」が無料!
②住宅ローン金利優遇割ならダントツの低金利
③三菱UFJ銀行とKDDIが立ち上げたネット銀行。ネット申し込みで、全国に対応

2024/4/1現在の金利であり、実際の借入日の金利により変動する。審査の結果によっては保証付金利プランとなり、上記とは異なる金利になる。 保証付金利プランは固定金利特約が3年、5年、10年に限定され、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されるが、別途、保証料の支払いは不要。住宅ローン金利優遇割は、au回線、じぶんでんき、J:COM NETまたはコミュファ光、J:COM TVをセットで利用した場合、金利引下幅は最大▲年0.15%。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割は戸建のみ対象。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始。なお、変動金利は住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利で、他の金利タイプは適用なし。
口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 三菱UFJ銀行とKDDIが共同で立ち上げたネット銀行で、変動金利は業界トップクラスの低金利
  • 無料団信が充実しており、「がん・4疾病50%保障団信」「全疾病保障」「月次返済保障」が無料で付帯
  • ネットだけで契約を完了でき、仮審査は最短当日回答、本審査は最短2~3営業日で回答など、審査スピードも速い

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

auじぶん銀行の魅力は、業界トップクラスの変動金利です。変動金利が大好きな人なら、最上位にすすめたいですね。最大2億円まで借りられるのも大きなポイントです。

審査に関しては、めちゃくちゃ早いです。申し込んでから基本的には1ヶ月以内に融資実行ができるので、急いでいる場合にはありがたい。「今月中に融資して欲しい」とアピールすれば、審査がスムーズに運びやすいです。

団信では「がん・4疾病50%保障団信」が無料で付いているので、通常の団信より手厚いと言えます。通常、保障を厚くするのであれば、金利を上乗せする必要がありますが、無料でつくのは魅力です。

関連記事 auじぶん銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
融資額×2.20%(税込)
保証料
0円(審査の結果、保証会社を利用する場合があるが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しない)
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
・変動金利/0円
・固定金利/3万3000円(税込)
借入額
500万円以上、2億円以下(10万円単位)
借入期間
1年以上35年以内(1ヶ月単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が住むための以下の資金
・戸建・マンション(中古物件含む)の購入資金
・戸建の新築資金
・他の金融機関で現在借入中の住宅ローンのお借換え(住宅ローンとリフォームローンの一括での借り換えを含む)資金
・上記に伴う諸費用
年収
(給与所得者)
200万円以上
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
200万円以上
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
満18歳以上〜満65歳未満
年齢
(完済時)
満80歳の誕生日まで
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:65歳以下)
+がん・4疾病50%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+全疾病保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+月次返済保障団信(借入時年齢:50歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合。または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、ローン残高が半分)。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高が半分に。
オプション
(特約)の団信
がん100%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.05%
死亡・高度障害状態、がんと診断された場合、または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。4疾病50%保障は付帯せず。
がん100%保障団信プレミアム(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.15%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。ローン残高が0円。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高がゼロ円に。
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
上乗せ金利年0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
実質金利(手数料込)
0.419%
総返済額 3221万円
表面金利
年0.290%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
75,123円
おすすめポイント

手数料5.5万円〜と安く、自己資金が少ない人におすすめ

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特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 事務手数料11万円なら、要介護状態になると住宅ローン残高がゼロになる「安全保障付団信」が付く
  • 長期固定には「ステップダウン金利」と「長期固定金利」がある。ステップダウン金利タイプは、10年後以降、5年ごとに金利が当初金利の10%分ずつ下が理、長期で借りる人はお得

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

新生銀行の住宅ローンは、手数料が5.5万円からと非常に安いので、うまく使うとおとくになります。特に「借り換え」で利用される方が多く、「新規」であっても「借入金額が大きい」「期間が短い」といったケースでは魅力的な銀行となります。

 

10年固定、15年固定、20年固定といった金利が低いのも特徴的です。

商品も特徴的で、介護保障保険が付帯した商品や、長く借りていると金利が下がっていく「ステップダウン金利」があるのも主要銀行ではここだけです。

 

審査はオーソドックスに行なっている感じです。住宅ローン処理センターで集中審査しているので、窓口のかたの力量があまり問われず、公平に審査されるという印象です。

 

なお、相談から審査、契約の手続きまでネットで完結できるようになりました。不安な方には、ビデオ通話で自宅から気軽に相談ができるので、コロナ禍の現状では最適な方法が用意されているようです。

関連記事 SBI新生銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
【通常商品】5万5000円~
【変動フォーカス】借入残高×2.2%
【ステップダウン金利】16万5000円
保証料
0円
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
0円。電話にて連絡
(安心パックW(ダブル)の場合、借り入れ日から5年以内に完済すると、繰上返済手数料として完済時に別途165,000円必要)
借入額
500万円以上3億円以下(10万円単位)
(ステップダウン金利タイプは、2000万円以上、3億円以下)
借入期間
5年以上35年以内(1年単位)
(長期固定金利タイプまたはステップダウン金利タイプの場合は、21年以上35年以内)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が居住するための、
●戸建・マンション(中古物件を含む)の購入資金
●戸建住宅の新築資金
●戸建・マンションにかかる他の金融機関で現在借入中の住宅ローンの借換資金
●戸建・マンションのリフォーム資金
●上記にかかる諸費用
●延床面積で50平米以上(マンションの場合は専有面積30平米以上)
●住居専用、もしくは店舗や事務所との併用住宅(住居部分が延床面積の50%以上で、併用部分(店舗・事務所)は、自己使用であるものに限る)であるもの
年収
(給与所得者)
300万円以上
勤続年数
(給与所得者)
2年以上
年収
(個人事業主等)
300万円以上(2年平均)
事業年数
(個人事業主等)
2年以上
年齢
(借入時)
20歳以上65歳以下
年齢
(完済時)
80歳未満
その他条件
・SBI新生銀行が指定する団体信用生命保険への加入資格を有すること
・日本国籍または永住許可を有すること(永住許可を有していない場合は、配偶者が日本国籍または永住許可を有し、かつその配偶者が連帯保証人になること)
・その他SBI新生銀行所定の資格・要件を満たしていること
無料の団信
一般団信(加入時年齢:65歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合
オプション
(特約)の団信
安心保障付団信(加入時年齢:65歳以下)
11万円
要介護3以上。または、所定の状態が180日超と診断された場合、ローン残高が0円
がん保障(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
自社商品は、3大疾病50%保障が無料付帯
実質金利(手数料込)
0.428%
総返済額 3226万円
表面金利
年0.298%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
75,227円
おすすめポイント

3大疾病50%保障+全疾病保障が無料
先進医療特約も無料で付帯
③無料団信でも、急性心筋梗塞・脳卒中の手術をすれば、ローン残高の50%を保障するなど手厚い対応

※同社または保証会社の審査結果によっては、表示金利に年0.1%~0.75%上乗せ。借入期間が35年超の場合は、住宅ローン金利に年0.15%を上乗せ
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特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 三井住友信託銀行とSBIホールディングスが設立したネット銀行で、変動金利の低さではトップクラス
  • 通常の団信に加えて、3大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞)50%保障(40歳未満)と、全疾病保障(8疾病+病気・ケガ)を無料で付帯
  • フラット35も取り扱う

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

住信SBIネット銀行の強みは業界トップクラスの金利の低さでしょう。ネット銀行なのですが、何故か店舗の方が金利や団信サービスで魅力的なことがあるのもユニークです。

 

住宅ローンの品揃えもバラエティで充実しています。利用するなら、金利の低い変動型がいいですね。

 

審査はとても厳格です。提出書類は、一切の代筆を許さない厳格さがありますね。もちろん書類に不備があればいちいち取り直しになったりし、意外と手間が発生することもあります。書類をしっかり用意することがポイントですね。

 

審査が通って融資実行までは3週間以上あけるのが原則なので、年末年始をまたいだりすると実際の融資実行がかなり遅れることがあるので注意です。

 

ただし、金利設定の細かな条件を理解していないと後で「そんなつもりじゃなかった」ということになりかねません。例えば、「固定金利特約タイプ」は、特約期間中に金利タイプを変更することはできません。その上、固定金利期間終了後は、何もしないと変動金利になりますが、その場合の変動金利はかなり高くなる(現在の金利設定の場合)ので、気をつける必要があります。

 

なお、給与振込銀行は別にしておきたい場合、住信SBIネット銀行は自動で毎月の返済分を他の銀行の口座から無料で吸い上げてくれる仕組みがあって便利です。

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手数料(税込)
■自社商品
融資額×2.2%
■フラット35
【保証型】
融資額×2.2%
【買取型・新規借入】
融資額×1.1%
【買取型・借り換え】融資額×0.99%
保証料
■自社商品
0円
■フラット35
0円
繰上返済手数料(一部)
■自社商品
0円(1円以上1円単位)
■フラット35
0円(10万円以上)
繰上返済手数料(全額)
■自社商品
0円(固定金利特約期間中は33,000円)
■フラット35
店頭のみ、無料
借入額
■自社商品
500万円以上、2億円以下
■フラット35
100万円以上8,000万円以下
借入期間
■自社商品
・新規借入の場合:1年以上50年以内
・借換の場合:[35年-借換対象となる住宅ローンの経過期間]が上限
※当初35年超で借入れした住宅ローンの借換えの場合は、その住宅ローンの残存期間が上限
融資を受けられるエリア
■自社商品
全国
■フラット35
使い道
■自社商品
住宅に関する次の資金
・【新規住宅ローン】ご本人またはご家族がお住まいになるための住宅の新築・購入資金、これにかかわる諸費用、健全な個人消費資金
・【借換住宅ローン】ご本人のご自宅にかかわる現在お借入中の住宅ローンの借換資金、これにかかわる諸費用、借換えと同時に行う増改築資金、健全な個人消費資金
年収
(給与所得者)
■自社商品
安定かつ継続した収入がある人
■フラット35
総返済負担率が、
年収400万円未満は30%以下
年収400万円以上は35%以下
勤続年数
(給与所得者)
■自社商品

■フラット35
年収
(個人事業主等)
■自社商品
安定かつ継続した収入がある人
■フラット35
総返済負担率が、
年収400万円未満は30%以下
年収400万円以上は35%以下
事業年数
(個人事業主等)
■自社商品

■フラット35
年齢
(借入時)
■自社商品
満18歳以上満65歳以下
■フラット35
70歳未満
年齢
(完済時)
■自社商品
80歳未満
■フラット35
80歳未満
その他条件
■自社商品
住信SBIネット銀行指定の団体信用生命保険への加入を認められる方、国内に住んでいる方
無料の団信
一般団信
+全疾病保障
+スゴ団信・3大疾病50プラン(借入時年齢:40歳以下)
+先進医療特約
一般団信(死亡・高度障害と診断された場合)
全疾病保障(けが・病気により就業不能状態が12ヵ月継続すると、住宅ローン残高がゼロ円に)
3大疾病50プラン(がんと診断、または急性心筋梗塞・脳卒中で60日以上労働の制限か後遺症が継続した場合または手術を受けた場合、ローン残高が50%に)
オプション
(特約)の団信
スゴ団信・3大疾病100プラン(借入時年齢:40歳未満)
金利+0.20%
がんと診断、または急性心筋梗塞・脳卒中で60日以上労働の制限か後遺症が継続した場合または手術を受けた場合、ローン残高が0円
スゴ団信・3大疾病100プラン(借入時年齢:40歳以上)
金利+0.40%
がんと診断、または急性心筋梗塞・脳卒中で60日以上労働の制限か後遺症が継続した場合または手術を受けた場合、ローン残高が0円
ワイド団信
金利+0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
※実質金利は、借入金額3000万円、借入期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。変動金利は現在の水準が継続と仮定。実質金利の計算法はこちら。諸費用は、事務手数料等、保証料とする。保証料は、大手銀行の一般的な保証料率を記載しているので、銀行によっては違う保証料率となる。主要銀行・金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各銀行の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の監修で作成。

住宅ローン利用者口コミ調査の詳細を見る

 今回作成した「住宅ローン利用者口コミ調査」の調査概要は以下のとおり。

【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
有効回答数:822人
調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とする

 アンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。

【アンケートの設問】
Q1.金利の満足度は?
Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
Q5.審査について、満足していますか?
Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
どちらかといえば満足している(4点)
どちらともいえない(3点)
どちらかといえば不満である(2点)
不満である(1点)
・総合評価については、各項目の平均値を全て合算。読者が重視する「Q1金利の満足度」については点数を3倍、「Q3団信の満足度」の点数を2倍として、点数の合計を50点満点とし、10で割ることで5点満点の数値を求めた。

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