最新株式ニュース
2012年5月14日 フィスコ

欧州の動向と需給調整をしばらく見極める必要

 日経平均は小幅ながら4営業日ぶりに反発。20.53円高の8973.84円(出来高概算16
億5000万株)で取引を終えた。方向感は掴みづらい状況だが、中国や為替動向を睨み
ながらの展開となった。中国人民銀行(中央銀行)は12日、預金準備率を18日から
0.5%引き下げると発表。これを受けてファナック<%%%6954%%%>、コマツ<%%%6301%%%>など、中国
関連の一角がけん引する格好から日経平均は一時9031.09円まで上昇する局面がみら
れた。
 しかし、その後の上海や香港株の不安定な値動きを受けて、前引け間際には
8947.82円と下げに転じている。後場は9000円手前で、30円程度の狭いレンジ取引が
続いた。ファナックのほか、Fリテイ<%%%9983%%%>、ソフトバンク<%%%9984%%%>、東エレク<%%%8035%%%>
などが日経平均を下支え。規模別指数では大型株指数のみがプラスであり、中型、小
型株指数がマイナス。特に小型株指数の弱さが目立っている。東証1部の騰落銘柄に
ついても、値下がり数が全体の7割を占めていた。
 決算を手掛かりとした個別物色が目立っていたが、評価よりも失望売りがやや目立
った感はある。また、仕手系色の強い材料株が軒並み値を下げており、先週のSNS関
連の急落以降、個人の需給が悪化傾向にあることがうかがえる。
 また、中国の預金準備率の引き下げを材料視するものの、ギリシャの組閣問題など
欧州情勢に対する不安感が高まるなかでは、積極的な商いは限られているようだ。欧
州不安の後退のほか、需給調整をしばらく見極める状況が続きそうである。
(村瀬智一)