ザイスポ!
【第31回】 2012年6月29日 ザイ・オンライン編集部

LCCの安さの秘密を大調査!
結局「安かろう、悪かろう」なのか?

LCC(格安航空会社)使い倒しガイド【vol.2】

1機を徹底的に効率よく使い回す

 2012年は「日本のLCC元年」と言われている。3月のピーチ・アビエーション就航を皮切りに、7月にはジェットスター・ジャパン、8月にはエアアジア・ジャパンといった国内系LCC(ローコストキャリア・格安航空会社)3社が国内路線に参入するからだ。

国内系LCCでいちはやく飛び立ったピーチ。

 ちなみに、LCCには明確な定義はない。一般的には、コストを最大限に切り詰め、それによって従来の運賃より大幅に引き下げた価格で提供する航空会社をLCCと呼んでいる。

 前述のとおり(LCCを使い倒せ!vol.1参照)、LCCを使えば東京-札幌間が片道4990円、東京-ソウルも片道1万円ちょっとで行けてしまう(6月20日時点)。キャンペーンがあるともっとグッと安くなる。

 それにしても、何故LCCはこんなにも運賃が安いのだろうか? 

 航空・旅行アナリストで城西国際大学観光学部助手の鳥海高太朗さんは、「機体の種類を絞り込むことで、整備や部品の調達、乗務員の教育にかかる費用を抑えているんです」と説明する。

「LCCの多くが、ボーイング737型機、もしくはエアバス320型機という小さめの機種を採用しています。しかも、大手の航空会社の場合、同機種の座席数は150~160席ですが、LCCでは180席程度と約2割多い。そのぶん、収入も増えるわけです」(鳥海さん)

 LCCは、空港に到着してから出発するまでの時間も短い

 一般的に、国内大手航空会社の場合は、国内線で60分程度、国際線は90分程度かかる。ところが、LCCの場合は「30分程度」(同)だとか。

 整備や清掃にかける時間を短縮することで、1日の運航回数を多くして、収益性を高めているというワケ。LCCの飛行機は、とっても働きモノなのだ。

 とはいえ、整備の時間を短縮が、安全面に影響しないかどうかは、気になるところ…。その点について、鳥海さんはこう言う。

 「航空当局から大手航空会社と同等の安全基準を適用されているので、LCCが安全面で大きく劣るということはありませんよ」