最新株式ニュース
2012年11月22日 フィスコ

調整を交えながらも本格的なリバウンド相場を意識

 日経平均は大幅に続伸。144.28円高の9366.80円(出来高概算20億2000万株)で取
引を終えた。引き続き安倍総裁発言による金融政策を背景とした円安基調が相場を押
し上げる格好となった。日経平均は9月戻り高値(9288.53円)を一気にクリアし、5
月2日以来の9300円を回復した。
 為替市場ではドル・円が1ドル82円台半ば、ユーロ・円については朝方に1ユーロ
106円台に乗せるなか、景気敏感セクターを中心に幅広い銘柄に買いが先行した。ま
た、21日の欧米市場が小じっかりだったほか、イスラエル・ハマス停戦合意による地
政学リスクが和らいだことも安心感につながった。
 その後は連休に入ることもあって、こう着感の強い展開が続いていた。ただ、連休
を前にした前倒し的な動きも意識されるなか、大引けにかけて上げ幅を広げる格好と
なり、本日の高値で取引を終えた。ソフトバンク<%%%9984%%%>、ファーストリテイリング
<%%%9983%%%>、ホンダ<%%%7267%%%>、ファナック<%%%6954%%%>、キヤノン<%%%7751%%%>などが日経平均をけん
引。セクターでは自民党の政権公約で証券取引の活性化が盛り込まれたことで証券が
上昇率トップに。
 日経平均は5月のゴールデンウィーク時に空けていたマドを埋めた。真空地帯を通
過したことで、今後は次第に戻り待ちの売り圧力が意識されてくる可能性はある。ま
た、円相場の動きに振らされやすい面もあり、為替市場を睨みながらの相場展開が続
きそうである。
 来週は米国の年末商戦の動向や「財政の崖」への再協議に関心が向かうだろう。た
だし、物色の流れとしては次期政権を握るとみられている自民党の政権公約を手掛か
りにした循環が続きそうである。過熱感が警戒されやすいほか、安倍トレード(株買
い・円売り)と言われる商いも一巡したとの見方もある。
 しかし、オープニング・ギャップで日中は膠着といった手掛けづらい環境のなか慎
重姿勢は崩せず、ポジションが大きくロングに傾いているとは考えづらいところ。調
整を交えながらも本格的なリバウンド相場が意識されよう。
(村瀬智一)