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2012年12月20日 フィスコ

物色の流れは個人主体による材料株に集中

 日経平均は反落。121.07円安の10039.33円(出来高概算37億4000万株)で取引を終
えた。「財政の崖」回避に向けた合意期待が後退したことが嫌気された米国市場の下
げや為替市場では円安が一服したことから、利益確定の売りが先行した。その後は金
融政策決定会合の結果待ちとなるなか、日銀は国債などの資産を買い入れる基金の枠
を10兆円増額する追加の金融緩和を決定するとともに、日銀が目指す物価上昇率の検
討に入ることを決めた。
 この結果を受けて短期資金が集中する格好となり、株式市場、為替市場ともに瞬間
的に値動きの荒さが目立った。短期筋の売買一巡後は今晩の米国市場の動向なども気
掛かりとなり、大引けにかけてじりじと下げ幅を広げている。とはいえ、調整局面で
の押し目買い意欲の強さもみられ、売買代金は連日で2兆円を超えている。
 日銀会合については想定内とはいえ、ややサプライズ緩和となった。しかし、為替
市場では朝方から円安一服の動きをみせており、円売りポジションの反対売買を連想
させる動きに。また、米国の「財政の崖」協議の合意期待が後退するなか、クリスマ
ス前までの合意は厳しいとの見方もポジション調整に向かわせたようだ。
 日経平均は1万円をキープし、来月の日銀政策決定会合では安倍総裁が求める物価
目標の導入について、2%目標の設定などの検討に入る。政府の大型補正への期待も
あり、物色意欲は強いであろう。しかし、為替動向を見る限りではクリスマス休暇を
控えた海外勢のポジションクローズが意識される。東京市場は連休に入るほか、連休
明け後はクリスマスで欧米市場の休場を控え、物色の流れが個人主体による材料株に
集中することになりそうだ。
(村瀬智一)