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2012年12月27日 フィスコ

震災前水準を回復、ここから新たなトレンド形成か

 日経平均は続伸。140.13円高の10370.49円(出来高概算19億7000万株)で前場の取
引を終えた。3月27日以来の年初来高値を更新し、昨年3月11日以来の10300円を回復
している。
 連休明けの米国市場は「財政の崖」回避を巡る警戒感からダウ、ナスダックともに
下落。しかし、安倍政権発足による強力な緩和政策への期待から為替市場では円安基
調。シカゴ先物は10300円を超えていたこともあり、オープニングギャップからのス
タートとなった。
 買い一巡後は達成感からの上げ一服も意識されるなか、先物主導によるインデック
ス買いが断続的に流入しており、日経平均はじりじりと上げ幅を広げる展開に。セク
ターでは海運、パルプ紙、証券、鉄鋼、輸送用機器、空運、ガラス土石、不動産など
が強い。東証1部の騰落銘柄は値上がり1157に対して値下がり402、変わらず137と、
値上がり数が全体の6割を超えている。
 指値状況が薄いなかで、インデックスに絡んだ商いによるインパクトが大きく出て
いるようである。また、海外が休場中の強いパフォーマンスにより、海外の資金流入
が意識されている。特に米国では「財政の崖」回避に向けた協議の行方が警戒される
なか、リスク回避の資金が日本に流入する格好にも。
 テクニカル的な過熱感は警戒されるが、実需での上昇のため需給は悪くならないで
あろう。それよりも年初来高値更新が達成感につながらず、大震災が起きた昨年3月
11日以来の水準まで一気に上昇している。震災前水準の回復により、新たなトレンド
形成が意識されてこよう。
 物色としてはより出遅れ感のある銘柄への修正リバウンドの動きに広がりがみられ
ている。ノンバンク、不動産、海運に加え、鉄鋼セクターの修正の動きが目立ってき
ている。
(村瀬智一)