株式レポート
2015年9月25日 マネックス証券

米国市場はキャタピラーの下方修正を嫌気し3日続落 日本市場も米国株安で軟調スタートか - 市況概況

NYダウ: 16201.32  ▼78.57 (9/24)
NASDAQ: 4734.48  ▼18.27 (9/24)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

  1. 概況

    米国市場はドイツのフォルクスワーゲンの排ガス試験の不正問題が欧州にも波及したことでの欧州株安や、キャタピラー(CAT)の業績下方修正が嫌気され3日続落となりました。取引開始直後から大きく下落したダウ平均は午前中に260ドル安余りまで売られましたが、その後原油価格が買い戻されるとダウ平均も切り返し午後には下げ幅を大きく縮める展開となりました。しかし、引け後に予定されているイエレンFRB議長の講演を警戒してか上値は重く、結局ダウ平均は78ドル安の16,201ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は18ポイント安の4,734ポイントとなっています。

  2. 業種別動向

    業種別S&P500株価指数は全10業種のうち公益事業など3業種が上げました。一方で7業種が下げ、ヘルスケアが1%を超える下落となっています。

  3. 個別銘柄動向

    2015年12月期通期の売上高見通しを従来予想の490億ドルから480億ドルに下方修正し、最大で1万人の人員削減も発表したキャタピラーが6%を超える下落となり、ダウ平均を一銘柄で30ドル近く押し下げました。そのほか四半期決算で発表した業績見通しが慎重と受け止められたコンサルティング大手のアクセンチュア(ACN)や、目標株価の引き下げを受けてツイッター(TWTR)が軟調でした。一方で開発中のB型肝炎治療薬の臨床試験で良好な結果が出たと発表したバイオ製薬のアローヘッド・リサーチ(ARWR)が大幅高となり、仕入れ先に値下げ要請と伝わったウォルマート・ストアーズ(WMT)が堅調でした。

【VIEW POINT: 今日の視点】

米国市場が続落となったことから本日の日本市場も軟調なスタートが予想されます。本日は3月末決算銘柄の権利付き最終売買日で権利取りの買いも期待されますが、こうしたなかで日経平均が節目の17,500円を割り込んで下げ幅を広げ、8日の直近安値を試すような展開となるかが注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

【為替・金利等】レアル反発は豪ドルの支えにならず
<ポイント>

◆昨日は、欧米時間にかけて世界的に株安・コモディティ安が進行する中で、米利回り低下と共にドルが対円、対ユーロで下落したほか、豪ドルなどのコモディティ通貨が下落した。但しNY時間引けにかけては、米株価の持ち直しと共に反転し、ほぼ行って来いの展開となった。

◆この間、フリーフォール状態だったブラジルレアルは、トンビニ・ブラジル中銀総裁が「あらゆる手段を講じてレアル崩壊を阻止」と述べたことから、28円割れ手前から30円台半ばへ約6%急反発した。

◆なお、本日早朝のイエレンFRB議長発言では、低インフレは一時要因によるもので、自分を含めFOMCメンバーの大半は年内利上げを予想していると述べたことから、ドルが小幅に上昇している。

◆本日は、本邦8月コアCPI(8:30)、米2QGDP確報値(21:30)、ブラード・セントルイス連銀総裁発言(22:15、投票権なし)、米9月マークイットサービス業PMI速報(22:45)、米9月ミシガン大消費者信頼感確報(23:00)、バイトマン独連銀総裁発言(2:15)、ジョージ・カンザスシティ連銀総裁発言(2:45、投票権なし)などが、そして週末27日にはスペイン・カタルーニャ州議会選が予定されている。

◆ドル/円は、昨日の下落の過程で下値の固さを確認した一方、イエレン議長発言でも年内利上げ開始が保障されている訳ではなく、引き続き120円を中心とした118-122円の方向感のないレンジ取引が続きそうだ。

(マネックス証券 シニア・ストラテジスト 山本 雅文)