みなさんは、「ポイントカード」をどれくらい保有していますか? クレジットカードや電子マネーだけではなく、ハンコやシールなどを貯めていく、昔ながらの「ポイントカード」類も含みます。もちろん、バーコード式になっている「ポイントカード」もありますね。
「ポイントカード」はあらゆる店で発行されているので、気づくとどんどん増えていってしまいますよね。今回は、そんな「ポイントカード」との上手な付き合い方についてお話しします。
放っておくと財布の中身がポイントカードだらけに……
それでも、ポイントカードは作ったほうがいい!
クレジットカードや電子マネーなどでポイントを貯めている人は多いと思いますが、スーパーやドラッグストアなど、さまざまな店では独自のポイントカードを発行していることもよくあります。クレジットカード決済でポイントを貯めて、なおかつポイントカードの提示でもポイントを貯めることができれば、「ポイントの二重取り」ができて、さらにお得と言えるでしょう。
ポイントカードは大抵無料ですぐに発行できるため、買い物をすると店員さんにすすめられる機会も多いものです。ただ、問題なのは、そのすすめに素直に従っていると、財布の中がすぐにポイントカードだらけになってしまうこと。「それがイヤだから、お得だということはわかっているけれど、あえてポイントカードは作らない」という人も、一定数いることと思います。
その他の“ポイントカード否定派”の意見としては、「ポイントなんか集めていると、みみっちい」「逆にお金が貯まりにくくなる気がする」といったものも聞かれます。ポイントを貯めるのが当たり前になった今の時代でも、いまだに「ポイント=せこい」というイメージを持つ人はいるようですね。
そんなマイナスイメージを持っていたとしたら、ポイントカードを作りたくなくなるのも無理はありません。ただ、私自身は「ポイントカードは、おすすめされたらどこでも作ったほうがいい」という考えの持ち主です。ここからはその理由を説明していきましょう。
ポイントカードは作らないと損する可能性も!?
キーワードは「ポイントの原資」
まず、なぜポイントカードはどこでも作ったほうがいいのか。いくつか理由があるのですが、主な理由は以下の2つです。
【ポイントカードをどこでも作った方がいい理由】
◆低金利時代でお金を預けても増えない今、ポイントの重みが増している。
◆ポイントを貯めないと、間接的に損をする可能性がある。
順に説明していきたいと思います。まず、1つ目の「低金利時代でお金を預けても増えない今、ポイントの重みが増している」とは、割とよく言われる話かもしれませんね。
2016年8月現在、メガバンクの普通預金金利は0.001%で、1000万円貯金しても年間利息がたった100円しかもらえません(厳密には、そこからさらに2割以上を税金として差し引かれます)。つまり、預貯金によって得することは難しい状況です。
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⇒「マイナス金利」時代に有効な節約方法を伝授!優遇金利や手数料に着目したネット銀行の選び方と銀行預金の代わりに検討すべき高利回り商品を紹介!
銀行や定期預金をどれにするか――といったことではアレコレと悩むのに、ポイントを大切にしない人もいますが、前述のように預貯金の金利はたかが知れているため、実際には各種ポイントをきっちり貯めたほうが、よっぽど簡単に得ができます。効率的にポイントを貯めている人の中には、年間数万円相当分のポイントを受け取っている人もザラにいるのです。
ポイントカードを作ったほうがいい理由、2つ目は「ポイントを貯めないと、間接的に損をする可能性がある」というものです。
どういうことかというと、ポイントカードを発行している店は、ポイントの優遇をしても損をしないような価格で、商品やサービスを提供している可能性があります。例えば、10回行くと1回無料になる定食屋さんであれば、一食あたりの価格をポイント優遇しても損しない価格設定にしているはずです。つまり、提供されている商品・サービスの価格に、「ポイントの原資」が上乗せされているということです。
そう考えると、その店でポイントを貯めないことは、間接的な損失につながる、と言えます。それでも、「そんなことは気にしないし、大した損失にもならないはず」という人もいるかもしれません。しかし、年単位でポイントの獲得機会を失い続ければ、大きな損失になってしまうこともあり得ます。
逆に、ポイントカードを作ることで損することもある
ポイント目当ての買い物が一番ムダ遣いの元!
ポイントカードを作ったほうがいい理由を紹介しましたが、ポイントカードを作ることには以下のようなデメリットもあります。
【ポイントカードのデメリット】
◆財布の中でかさばる
◆「ポイントカードを持っている店で買い物しよう」という心理が働き、損をすることもある
◆ポイントを貯めたいがために、不要なものを買ってしまう可能性がある
ポイントカードを一部の店でだけ作っている人は多いと思います。例えば、よく行くA店のポイントカードを持っていた場合、「本当は、たまに行くB店に気に入った商品があったけど、B店にはポイントプログラムがないから、ポイントが貯まるA店で似たものを買おう」と思うことは、割とよく起こり得るものだと考えられます。
それで満足できればいいのですが、「やっぱりB店の商品のほうがよかった」と、買い物の満足度が下がってしまうリスクもあります。
あるいは、特に必要がないのに「ポイントの有効期限があるから、C店で買い物をしなくちゃ」と、ムダな買い物をしてしまう……といった話はよく耳にするものです。これは一番ダメなパターンです。ポイントは買い物のオマケに過ぎないので、ポイント目的に買い物をするのは完全に本末転倒(あるいは店側の思う壺)であり、絶対にNGです。
ポイントカードは「とりあえず作る」を基本に!
増殖するポイントカードは専用ケースで保管
さて、ポイントカードを作ってポイントを貯める意義と、デメリットを紹介してきました。プラス要素とマイナス要素があるわけですが、私はやはり、ポイントカードはどこでも毎回作っておいたほうがいいと思います。
ポイントを貯めず、どこの店でも「ポイントは貯めていません。カードはいりません」というのは、潔い姿勢でもあります。が、誰しも心のどこかでは「ポイント、やっぱり貯めたほうが得なのかな?」「こんなにこの店に来るなら、最初から貯めておけばよかったかも」といった思いを抱くことはあるはずです。
特に、ドラッグストアなどで「ポイント5倍デー」などに遭遇すると、「やっぱりポイントを貯めておくべきだった」と後悔の念に襲われる可能性は高いでしょう。そんなちょっとした後悔と無縁でいるためにも、とりあえずポイントカードは作るべきだと思います。
ただ、そうなるとポイントカードはどんどん増殖していくので、ここからはどのように管理すればいいか紹介します。
まず、どこかの店でポイントカードをすすめられたら、二度と行かないことが明らかな店(出張などでたまたま出かけた先の店など)でない限り、すすめに従ってポイントカードは作るようにします。
しかし、作ってはみたものの明らかに出番が少なく、1カ月経っても使わないようなポイントカードは財布とは別の場所で管理するようにします。カードケースを用意し、自宅で保管するといいでしょう。名刺用ケースなどが便利ですが、箱などにどんどん貯めておくだけでも問題ありません。
自宅に待機させたカードケースはたまに中身を見て、「やっぱりこのお店はしょっちゅう行く」と気づいたものは財布に戻します。カードを作って以来一度も店に行っていなかったり、有効期限が切れていたりする場合は処分してしまいましょう。
このような仕組みにすれば「この店ではポイントカード作らなかったけど、意外とよく行くし、もったいなかったかも」などの後悔とは無縁になります。
また、たまにしか行かない店のポイントカードは、カードケースにしまいこまれることになり、目にする機会も少なくなるので、「このポイント貯めたいから、あの店で買い物するか」などと、ポイントカードを理由にお店や商品を選んでしまう確率も減るでしょう。
バーコード付きのポイントカードは
便利なアプリ「Stocard」で一元管理も可能
財布の中に入れるポイントカードは、最低でも月に1回は使うものに限定します。そうすれば、何十枚ものカードが財布の中にひしめきあうことはないはずです。また、「Tポイント」や「Ponta」「楽天スーパーポイント」「dポイント」といった、汎用性の高い共通ポイントが貯まるカードは、基本的に常時持っておきたいところです。
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⇒「Yahoo! JAPANカード」や「楽天カード」など、共通ポイントが貯まるクレジットカードはなぜお得?年会費無料、還元率1%超を維持できる理由を解説!
ただ、共通ポイントだけでも4種類あり、その他のポイントカードやクレジットカード、電子マネーなども合わせると、やっぱり財布がかさばってきてしまうので、私は可能な限りポイントカードをアプリで携帯するようにしています。
共通ポイントはアプリで貯められますし、各地に展開している有名店はポイントカードアプリを発行しているところが数多くあります(例:ビックカメラ、ニトリ、無印良品、マツモトキヨシなど)。アプリなら、スマホと一緒に常に携帯できるので、持ち忘れがなく、財布もかさばらず、いいことづくめです。
また、主要なポイントカードを一元管理できるアプリもあります。「Stocard」という名前のアプリです。
「Stocard」は各種ポイントカードのバーコードをスキャンすることで、ポイントカードそのものを持ち歩かなくても、スマホでバーコードを表示させてポイントカードの代わりにできるという仕組みになっています。
主要なチェーン店ではバーコード付きのポイントカードを発行しているので、「Stocard」に読み込ませておけば、財布に入れておかなくても問題ありません。
こうしたアプリを活用していることもあって、私の場合は今自分のお財布を開いてみると、4枚だけポイントカードが入っています。近所のスーパー、よく行くレストランなどのものです。ポイントのおかげで、スーパーでは何度も割引で買い物していますし、レストランでは何度か無料のランチも楽しむことができました。
反射的にレジでポイントカードの作成を断っている方は、付き合い方を見直すことで、少なからず得できる場合もあります。ぜひ、ポイントカードはどこでも「作る」という選択肢を選んでみてください。
(取材・構成/元山夏香)
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【2024年4月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、Tポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短10秒発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大7%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率7%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。 |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~10.5%のJCBの入門カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆au PAY カード |
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1.0~2.0% |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※) |
VISA Master |
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【au PAY カードのおすすめポイント】 通常還元率1.0%でPontaポイントが貯まり、マツモトキヨシやかっぱ寿司などの「au PAY ポイントアップ店」では還元率1.5~2.0%以上に達する、auユーザー以外も得するクレジットカード! しかも、初年度は年会費無料、2年目以降は年会費1375円(税込)だが、年に1回でもカード決済、もしくは携帯電話などのauのサービスを利用していれば次年度以降の年会費も無料に! ※ 2年目以降1375円。ただし、年一回でも利用した場合、もしくは「au ID」に「au PAY カード」を紐付けて、携帯電話などのauサービスを利用している場合は次年度無料。 |
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◆セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital |
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0.5~2.0% (※1) |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※2) |
AMEX | Suica | |
【セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digitalのおすすめポイント】 通常還元率は0.5%だが、QUICPay決済を利用した場合は還元率2%に大幅アップ!(※3)セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといったコンビニはもちろん、マツモトキヨシやツルハグループなどのドラッグストア、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店など、QUICPayを利用できる店舗ではいつでもどこでも還元率2%になるので非常にお得! 貯まるポイントは、有効期限のない「永久不滅ポイント」なので、ポイントの失効を気にする必要がないのもメリット! ※1 通常1000円(税込)につき1ポイント貯まる永久不滅ポイントを 「1ポイント=最大5円相当」 の商品に交換した場合の還元率。交換する商品によっては、1ポイントの価値が5円未満になる場合あり。※2 2年目以降は1100円(税込)。ただし、年一回でもクレジットカードの利用があれば次年度以降も無料。※3 年間合計30万円までの利用分が対象。以降は還元率0.5%。 |
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