第36回
銀行の利益が6割減、フィンテックがもたらす破壊的影響
野口悠紀雄
フィンテックについてはバラ色の未来が訪れるような報道が多い。だがデジタル革命は一般に破壊的な影響力を持つ。大変動に対処するため欧米の金融機…
2015.11.5
アメリカが金融緩和を終了し、日欧は金融緩和を進める。こうした逆方向の金融政策が、いつまで続くのだろうか? それは何をもたらすか? その先にある新しい経済秩序はどのようなものか? 円安がさらに進むと、所得分配の歪みはさらに拡大することにならないか? 他方で、日本の産業構造の改革は遅々として進まない。新しい経済秩序を実現するには、何が必要か?
第36回
野口悠紀雄
フィンテックについてはバラ色の未来が訪れるような報道が多い。だがデジタル革命は一般に破壊的な影響力を持つ。大変動に対処するため欧米の金融機…
2015.11.5
第35回
野口悠紀雄
日本の金融市場はきわめて異常な姿になっている。この状態は安定的ではなく、本来は出口を探らなければならない。だが現実には低金利状態を続けざる…
2015.10.29
第34回
野口悠紀雄
政府は軽減税率に関する財務省案を撤回し、新たな仕組みを考えるとした。日本で軽減税率が問題となるのは、インボイスがなく、免税や簡易課税という…
2015.10.22
第33回
野口悠紀雄
TPPに対する論評では、そのマイナス面が十分考慮されていない。最大の問題はTPPが中国を太平洋圏から締め出し、それによって日本の輸出市場が…
2015.10.15
第32回
野口悠紀雄
鉱工業生産指数や在庫指数の動きから判断すると、7~9月の実質GDPもマイナス成長になる可能性が高い。重要なのは、これが構造的な問題であるこ…
2015.10.8
第31回
野口悠紀雄
安倍総理が発表した「新3本の矢」は、「金融緩和政策から足を洗う」という政策転換の表明だ。しかしこれは経済政策の失敗から国民の目をそらすもの…
2015.10.1
第30回
野口悠紀雄
米国の利上げは今後確実に行われる。それにより経済混乱が懸念されるのは、資金流出が進む“中国以外”の新興国である。一方、円レートがどうなるか…
2015.9.24
第29回
野口悠紀雄
軽減課税に関し財務省が提案した「還付方式」は一見、日本の特殊事情に合わせた現実的なやり方に思える。だが実際は矛盾と無理を重ねてきた消費税の…
2015.9.17
第28回
野口悠紀雄
IoTによる製造業の生産性向上が期待されているが、その実現には多くの困難な問題がある。解決するには、ビットコインの基礎技術であるブロックチ…
2015.9.10
第27回
野口悠紀雄
アメリカの証券取引所や大手銀行が新たな取り組みを始めている。ビットコインの背後にある「ブロックチェーン技術」を、証券取引や銀行内部で使おう…
2015.9.3
第26回
野口悠紀雄
現在生じている株価下落は、リーマンショック後続いてきた金融市場での世界的なバブルの終了と捉えるべきである。金価格下落に始まり新興国、原油と…
2015.8.27
第25回
野口悠紀雄
4~6月期のGDPマイナス成長は、日本経済が停滞の罠から脱出できていないこと、そしてこれまでの経済政策の行き詰まりを明確に示している。「一…
2015.8.20
第24回
野口悠紀雄
TPPに経済的な効果はほとんどない。これが妥結しなかったからといって、日本経済に大きな影響があるわけではない。より重要なのは、中国のリアク…
2015.8.6
第23回
野口悠紀雄
新しい経済動向として「シェアリングエコノミーの拡大」がある。情報技術の進歩によって、個人が供給者になるという変化が生じているのだ。だが日本…
2015.7.30
第22回
野口悠紀雄
新しい情報技術の時代において、われわれの生活と経済活動の安全を確保する必要がある。いまや国の安全保障で最も差し迫っている問題は、サイバー戦…
2015.7.23
第21回
野口悠紀雄
ギリシャに対する支援は、ドイツなどにとっては重い負担だ。それにもかかわらずなぜ見放さなかったのか? 最大の理由は、ドイツがすでにギリシャに…
2015.7.16
第20回
野口悠紀雄
ギリシャ問題が示すのは、財政赤字が巨額になれば、いずれ国民は貧しくなるというこだ。日本の政府債務はギリシャと性質が異なるが、はるかに巨額で…
2015.7.9
第19回
野口悠紀雄
アメリカでフリーランサーが、それも専門的職業において増加している。重要なのは、インターネット上で提供されるプラットフォームが需要と供給を結…
2015.7.2
第18回
野口悠紀雄
以前は物珍しさが先に立っていたビットコインだが、最近ではその将来性を理解した上で、実際に活用しようとの意識が芽生えている。日本でもようやく…
2015.6.25
第17回
野口悠紀雄
日本と中国の1人当たりGDPの差が急速に縮小している。一方でアメリカには遠ざかりつつある。そうなるのは、日本と中国の産業構造が基本的に同一…
2015.6.18