第16回
高齢者を地方移住させる前に、やるべきことがある
野口悠紀雄
首都圏における介護施設不足に対し、高齢者の地方移住を進めるべきとの提言があった。これは需給の“ミスマッチ”解消の手段の一つである。しかし、…
2015.6.11
アメリカが金融緩和を終了し、日欧は金融緩和を進める。こうした逆方向の金融政策が、いつまで続くのだろうか? それは何をもたらすか? その先にある新しい経済秩序はどのようなものか? 円安がさらに進むと、所得分配の歪みはさらに拡大することにならないか? 他方で、日本の産業構造の改革は遅々として進まない。新しい経済秩序を実現するには、何が必要か?
第16回
野口悠紀雄
首都圏における介護施設不足に対し、高齢者の地方移住を進めるべきとの提言があった。これは需給の“ミスマッチ”解消の手段の一つである。しかし、…
2015.6.11
第15回
野口悠紀雄
企業利益の増大や政府の介入もあって、今年の春闘はベースアップが続いた。有効求人倍率も上昇している。これらは雇用情勢の好転を示すものと言われ…
2015.6.4
第14回
野口悠紀雄
2015年1~3月期の成長率は、予想を上回る高い結果となった。しかし、その内容を詳しく見ると、原油価格下落の影響が大きいことが分かる。イン…
2015.5.28
第13回
野口悠紀雄
世界では、コストの低下によりスマートフォンの利用が急増し、それを用いた新しいサービスが次々と登場している。それらは、われわれの日常生活を大…
2015.5.21
第12回
野口悠紀雄
日本は先進国の中でも起業率が著しく低い。その一因が、米国のようなベンチャーキャピタルが存在しなかったことだ。IT企業をはじめとする新しい事…
2015.5.14
第11回
野口悠紀雄
アメリカ経済を牽引しているのは新しい産業である。個別企業の観点から見ても、IT関連をはじめとする先端企業が高い成長を続けている。対して日本…
2015.5.7
第10回
野口悠紀雄
為替市場ではドル高が続いている。日本とユーロが金融緩和政策を続ける一方でアメリカが金融緩和から脱却しつつあるためだが、問題は「なぜアメリカ…
2015.4.30
第9回
野口悠紀雄
日本経済をドル表示で見ると、普段は分からないことが見える。GDPや輸出は大幅に減少し、企業も売上高は減少、営業利益は微減だ。その中で株価だ…
2015.4.23
第8回
野口悠紀雄
金融緩和政策の効果として本来期待されるのは、投資や輸出の増である。しかし異次元緩和政策導入後、いずれも増えていない。これらの効果がなければ…
2015.4.16
第7回
野口悠紀雄
異次元金融緩和政策は、実体経済に関する期待には影響していない。先日発表の日銀短観で見ると、企業の景気見通しはむしろ悪化している。それを反映…
2015.4.9
第6回
野口悠紀雄
日銀が異次元金融緩和政策を導入してから2年がたった。現時点でその総括は是非とも必要だ。結論を言えば、円安をもたらして株価を上昇させたが、実…
2015.4.2
第5回
野口悠紀雄
2015年の実質賃金上昇率は、14年比で3.1ポイント上昇になると予想される。ただしこれは原油価格下落でインフレ率がマイナスとなるためで、…
2015.3.26
第4回
野口悠紀雄
昨年以降、アメリカの金融緩和終了によって、金融・為替市場は大きく変化した。では、円安は新しい安定的均衡なのか? そうは言えない。円安が進行…
2015.3.19
第3回
野口悠紀雄
消費者物価はここ2年ほどの間に円安で上昇し、昨年秋からの原油価格下落によって下がっている。これらの動きは、実質所得や実質消費にどのような影…
2015.3.12
第2回
野口悠紀雄
日経平均株価がリーマンショック前のピークを超えた。だが製造業の利益はリーマンショック前を下回っており、また利益増は一部大企業に限られる。伸…
2015.3.5
第1回
野口悠紀雄
いま世界経済は新しい時代に入りつつある。その象徴が、米国の金融緩和の終了と原油価格の下落であり、いずれも「投機の時代」の終了を示している。…
2015.2.26