第70回
アベノミクスは“危険水域”、政権にやり遂げる意思はあるか
安東泰志
安倍首相は消費税増税の延期を表明。一部で囁かれていた衆参同日選を否定した。安倍政権は、7月10日に投開票される参議院選挙で国民の信を問うこ…
2016.6.14
相次ぐ破綻企業への公的資金の投入、金融緩和や為替介入を巡る日銀・財務省の迷走、そして中身の薄い新金融立国論・・・。銀行や年金などに滞留するお金が“リスクマネー”として企業に行き渡らないという日本の問題の根幹から目をそむけた、現状維持路線はもはや破綻をきたしている。日本の成長のために必要な“真”の金融立国論を、第一線で活躍する投資ファンドの代表者が具体的な事例をもとに語る。
第70回
安東泰志
安倍首相は消費税増税の延期を表明。一部で囁かれていた衆参同日選を否定した。安倍政権は、7月10日に投開票される参議院選挙で国民の信を問うこ…
2016.6.14
第69回
安東泰志
三菱自動車が2004年のリコール隠し問題で経営危機に陥った時、筆者は取締役事業再生委員長として同社の再建に関与した。今回の不祥事は、当時か…
2016.5.12
第68回
安東泰志
日銀は大規模な金融緩和を行ったが、「2年で2%」の物価上昇目標は達成できず、GDPの成長率も低迷している。実は物価を上げるだけなら、とても…
2016.4.18
第67回
安東泰志
シャープの再建にあたって、同社は鴻海の支援を仰ぐことを決議した。鴻海と産業革新機構の両案における受益者の違いに焦点を当てて、その妥当性を検…
2016.3.9
第66回
安東泰志
マイナス金利の導入は、量的緩和政策の限界を認めるものであるとともに、その効果は未知数と言わざるを得ない。そして、銀行のコストが転嫁される結…
2016.2.5
第65回
安東泰志
EUはギリシャへの第3次支援を綱渡りで乗り切ったが、ユーロの運命はドイツ次第だ。メルケル首相には、南欧諸国のみならず国内からも批判が高まっ…
2016.1.15
第64回
安東泰志
GPIFの7~9月の運用損失が約8兆円となったが、年金運用では短期の評価はあまり意味がない。より深刻な問題は、日本の年金がPEを積極的に組…
2015.12.10
第63回
安東泰志
債権カットは、事業再生に際して必要であれば躊躇なく検討されるべき手段である。だが銀行など一部の金融債権者が同意せず先に進めないことが多い。…
2015.11.11
第62回
安東泰志
日本の税制は、有能な人材や企業に極めて冷淡であり、起業家やエンジェル投資家のやる気を阻害している。背景には、横並びを是とし出る杭を打つ文化…
2015.10.7
第61回
安東泰志
金融と産業は国家の経済運営上、車の両輪だが、金融における東京の地位は年々低下している。成長戦略にとって決定的に重要な金融市場の国際化が後回…
2015.9.8
第60回
安東泰志
「ローカル・アベノミクス」こと安倍政権の地方創生では、地域金融機関に大きな役割を期待している。しかし、そもそも地方にもアベノミクスが必要な…
2015.8.10
第59回
安東泰志
プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)が、にわかに注目を集めている。背景には、相次ぐ企業再生事例での活躍や、資金調達側・運用側…
2015.7.7
第58回
安東泰志
金融庁は、銀行の業務範囲を拡大する方向で議論を開始した。だがリーマンショック後の環境において、これ以上の拡大が本当に必要なのか。それは消費…
2015.6.5
第57回
安東泰志
盛んに議論されているAIIBの出資だが、この段階で参加表明する必要は全くない。中国の主導するAIIBはその成り立ち上、根源的な問題を抱えて…
2015.5.8
第56回
安東泰志
政府は政投銀と商工中金の完全民営化を先送りする法案を提出した。のみならず、それら政府系金融機関の業務拡大を目指す内容だ。民間でできることへ…
2015.4.10
第55回
安東泰志
経営陣と一般株主の間では、さまざまな場面で、時に深刻な利益相反が生じる。そうした場合に、株主利益の観点から冷徹に判断を下すのが独立社外取締…
2015.3.6
第54回
安東泰志
コーポレートガバナンスの強化は、安倍政権の成長戦略の大きな柱の1つで、近く「コーポレートガバナンス・コード」の制定が予定されている。そこで…
2015.2.2
第53回
安東泰志
新しい年を迎えるにあたり、年末の各紙誌では「2015年の予測」が盛んに行われていた。そうした中で、本稿では「金融立国論」という視点から、日…
2015.1.9
第52回
安東泰志
総選挙の選挙戦がはじまった。安倍首相は「アベノミクス解散」と称し、これまでの経済政策の可否を問うとしている。そのことの是非はともかくとして…
2014.12.4
第51回
安東泰志
「官民ファンド」の膨張がとまらない。民間のPEファンドやVCは「投資家のために」「資本市場の規律を持って」行われるのに対し、官民ファンドは…
2014.10.31