第19回
「メタボ」(公開終了)
梶井厚志
米国では、生活習慣病の原因と考えられる5項目のうち3項目に該当すると、メタボと診断する。メタボと肥満とが同義になる必然性はないようだ。なぜ…
2009.5.12
身近な言葉の中にも戦略的思考の可能性が潜んでいる。本連載では、身近な言葉や格言・昔話から、そこに潜む経済学的なアイディアや戦略的な含意を探る。
第19回
梶井厚志
米国では、生活習慣病の原因と考えられる5項目のうち3項目に該当すると、メタボと診断する。メタボと肥満とが同義になる必然性はないようだ。なぜ…
2009.5.12
第18回
梶井厚志
「千両みかん」は上方古典落語の1つである。聴衆に経済学の素養がないと、この噺の落ちで本当に笑うことはできない。ここで求められている経済学的…
2009.4.14
第17回
梶井厚志
記者会見などで「遺憾で残念」という表現をよく聞く。しかし、陳謝の言葉としてふさわしい言葉なのだろうか。文字を素直に見れば、遺憾という2文字…
2009.3.10
第16回
梶井厚志
「お買い上げの品物のほう、あちらでご精算願います」という表現をよく聞く。ここで気になるのは「…のほう」という部分だ。「お買い上げの品物は、…
2009.2.10
第15回
梶井厚志
「空気読めよ」という表現がある。その場の雰囲気を把握しろ、状況をよく考えろという意味だそうだが、なんとなく不自然なものを感じる。「空気」を…
2009.1.6
第14回
梶井厚志
飲食店で食べ物を頼むと「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」と言われることがよくある。あえて過去形にしている点は、その理由がよくわからな…
2008.12.9
第13回
梶井厚志
「お疲れさま」。こんな言葉をかけあう光景をよく目にする。私はこの言葉があまり好きになれず、かねてから気になっていた。その理由を探ってみよう…
2008.11.11
第12回
梶井厚志
最近「これ、やばいです」という表現をよく耳にする。若者を中心にこの「やばい」という言葉の意味が変化を遂げているようだ。しかも、肯定の意味に…
2008.10.10
第11回
梶井厚志
格差という言葉が近年、頻繁に使われる背景には、平等性や公平性が欠けてきたという意識があるのだろうか。それならば、「不公平」や「不平等」とい…
2008.9.9
第10回
梶井厚志
「情けは人のためならず」という慣用句がある。そこには情けの見返りをどのように保障するか、という重要な論点があるが、これは同じ原則で成り立つ…
2008.8.12
第9回
梶井厚志
一般的に「遠慮」とは、行動を控えることを指すが、文字どおり読めば「遠い先まで見通して深慮する」という意味である。それがなぜ「控える」ことに…
2008.7.8
第8回
梶井厚志
スーパーでできるだけ日付の新しいものをとろうと、棚の奥を覗き込む行為にはれっきとした経済学的理由がある。また一物一価の法則の正しさを示唆す…
2008.6.23
第7回
梶井厚志
「とんでもありません」という表現が使われることがある。「とんでもない」を丁寧に表現しようという気持ちはわかるが、言葉の感じはなんとなく変で…
2008.5.13
第6回
梶井厚志
「していただいてもよろしいですか」という表現は丁寧な言い方だと思われているが、ときとして人を不愉快にさせることもある。なぜそうなるのかを、…
2008.4.8
第5回
梶井厚志
控除率16.7%の「チョボ一」に比べ、現代日本の公営ギャンブルはおおむね25%、宝くじなどはなんと50%だ。日本の公営ギャンブルはとんでも…
2008.3.18
第4回
梶井厚志
「わらしべ長者」が大儲けの話に解釈されるのは大変残念なことだ。ここには、交換による経済学的価値の創造という経済の基本原則が美しく表現されて…
2008.2.8
第3回
梶井厚志
巷に溢れる「させていただきます」という言葉。文法の面から必ずしも誤りではないこの表現だが、蔓延する背景として、責任逃れ気質の広まりと無関係…
2008.1.8
第2回
梶井厚志
連載2回目のテーマは「ら抜き言葉」。書き言葉においても「ら抜き」で書くほうが合理的なのではないか。そのような合理性を感じるからこそ、人は抵…
2007.12.11
第1回
梶井厚志
連載第1回目のテーマは「よろしくお願いします」だ。ごくごく日常的に使われるこの言葉の中に潜む3つの戦略的思考(もしくは含意)を取り上げる。
2007.11.13