第117回
国債バブル崩壊で日本は再び外資ファンドの餌食になるのか
山田厚史
米国ワイオミング州の保養地ジャクソンホールでは世界の金融を仕切る賢者が集まった。「世界の果てまで」お札を撒いて経済を元気にしようという人々…
2016.9.1
元朝日新聞編集員で、反骨のジャーナリスト山田厚史が、世界中で起こる政治・経済の森羅万象に鋭く切り込む。その独自の視点で、強者の論理の欺瞞や矛盾、市場原理の裏に潜む冷徹な打算を解き明かします。
第117回
山田厚史
米国ワイオミング州の保養地ジャクソンホールでは世界の金融を仕切る賢者が集まった。「世界の果てまで」お札を撒いて経済を元気にしようという人々…
2016.9.1
第116回
山田厚史
小池百合子都知事が就任早々の8月9日、NHKとのインタビューで「カジノ推進」を打ち上げた。カジノ推進法案が審議される秋の国会をにらんでのこ…
2016.8.18
第115回
山田厚史
黒田日銀総裁の記者会見に出席し「この人はやっぱり大蔵省の人」とつくづく思った。市場は政策でなんとでもなる、と思っているのが大蔵官僚の特徴だ…
2016.8.4
第114回
山田厚史
財政の尻を日銀が面倒見る「財政ファイナンス」が刻一刻と深まっている。そして「ヘリコプターマネー」が取り沙汰されるようになった。空からカネを…
2016.7.21
第113回
山田厚史
英国のEU離脱、米大統領選など世界政治に異変が起きている。隠然と政治を差配してきたシティやウォール街は民意に晒され、戦が終わった後、世界を…
2016.7.7
第112回
山田厚史
「舛添祭り」から我々は何を学んだのか。知事と思えないセコさ、政権与党の無責任、水に落ちた犬なら叩ける人たち…。政治家やメディアを嘲笑しても…
2016.6.23
第111回
山田厚史
かつて「権力の守護神」と呼ばれていた財務省だが、今やその威光はない。消費増税先送りの次は、「2020年度プライマリーバランス黒字化」の看板…
2016.6.9
第110回
山田厚史
2020年東京五輪招致に「裏金疑惑」が浮上した。事件はフランス検察の手の内にある。IOCの倫理規定に違反すれば東京開催は正当性を失うだろう…
2016.5.26
第109回
山田厚史
安倍首相がプーチン大統領と会談、「新たな発想に基づくアプローチ」で両国の関係改善が促された。歓迎できる方向だが、アメリカやEU諸国がこの動…
2016.5.12
第108回
山田厚史
ゼロ戦の血統にある三菱自動車、からくり儀右衛門の流れを汲む東芝。「技術と信頼」を看板にした名門企業が存亡に危機に立っている。粉飾決算やデー…
2016.4.29
第107回
山田厚史
「パナマ文書」が世界を震撼させている。先進国はどこも財政難で、真っ先にすべきは税金を払うべき企業や個人が、合法的に逃げる「租税回避」の解消…
2016.4.14
第106回
山田厚史
首相は「消費増税先送り」へと動き始めたが、日銀の見立ては「景気は緩やかに回復中」だったはずで、ならば消費税見送りという結論にはならない。後…
2016.3.31
第105回
山田厚史
TPPが各国の批准を前に、アメリカで失速し始めた。オバマ大統領の任期中の批准は絶望的、大統領候補の指名レースで「TPP賛成」で残っている候…
2016.3.17
第104回
山田厚史
G20では財政を含めた可能な限りの政策が必要とされたが、具体策は各国の宿題になった。財政出動を求める声が噴き出すことは必至で財務省は頭を抱…
2016.3.3
第103回
山田厚史
有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」を舞台とした連続殺人は、現代の深い闇を投影している。老人の終末、格差社会、若者の閉塞感、社会保障の崩壊…
2016.2.18
第102回
山田厚史
金融政策が、更なる異次元に踏み込んだ。とうとうマイナス金利。提案した黒田総裁ら正副総裁の3票を除くと審議委員の投票は3対5で反対が多かった…
2016.2.4
第101回
山田厚史
住友商事がマダガスカルでのニッケル開発失敗で770億円の特別損失を発表した。失敗は住商に留まらないだろう。これからあちこちで投資案件の破綻…
2016.1.21
第100回
山田厚史
「成長」一本やりだった首相の発言が微妙に変わってきている。最近の演説には「分配」が登場し、企業経営者には賃上げや設備投資を要請。こうした振…
2016.1.7
第99回
山田厚史
安倍首相は来年夏の参議院選挙に公明党・創価学会の応援が必要と考え「軽減税率」を受け入れた。というのが一般の解説だが、筆者はそれだけではない…
2015.12.24
第98回
山田厚史
無防備な市民を無差別に襲うテロは、許されるものではない。だが空爆などの武力でテロは無くならない。日本が問われているのは、憎悪と報復が連鎖す…
2015.12.10