第63回
【チック・コリア「リターン・トゥ・フォーエヴァー」】夜の音楽ジャズに朝の光を呼び込む
小栗勘太郎
ジャズは常に夜の音楽でした。それに朝を持ち込んだのがチック・コリアの今週の1枚です。この1枚を聴くと、いわば、ルネッサンス期の前と後で絵画…
2013.7.11
ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。
第63回
小栗勘太郎
ジャズは常に夜の音楽でした。それに朝を持ち込んだのがチック・コリアの今週の1枚です。この1枚を聴くと、いわば、ルネッサンス期の前と後で絵画…
2013.7.11
第62回
小栗勘太郎
ジョージ・ハリスンはビートルズの中でも、静かなギタリスト言われる存在でした。ジョンとポールという天才のそばにいて自分をに磨き、ビートルズ解…
2013.6.27
第61回
小栗勘太郎
今週の音盤は、吉田拓郎「元気です」。今週の音盤に選らんだ理由は二つです。第1に日本の音楽シーンに革命を起こしました。第2に、1970年代の…
2013.6.13
第60回
小栗勘太郎
エリック・サティという作曲家は、“異端児”とか“変人”と称されることもあります。そのサティが名門・パリ音楽院を退学し、兵役を経て、モンマル…
2013.5.30
第59回
小栗勘太郎
「サキソフォン・コロッサス」は、ジャズ・ジャイアントのソニー・ロリンズが若くして到達した彼の最高傑作の一つです。才能あふれ若くして頭角を現…
2013.5.16
第58回
小栗勘太郎
「ロータスの伝説」は、1973年、サンタナ初来日の際の実況録音盤です。この音盤は、音楽が融合する瞬間を捉えています。ここには、ロックもラテ…
2013.5.2
第57回
小栗勘太郎
日本経済が「失われた10年」に突入したころ、宇多田ヒカルという一人の天才が颯爽と登場し、日本の音楽シーンを激しく刺激し、そして鮮やかに舞台…
2013.4.18
第56回
小栗勘太郎
「展覧会の絵」と言えば、ロシア人作曲家の作品の中でも、最高峰に列せられる一品。夭逝した親友の作品からインスピレーションを得ました。この名作…
2013.4.4
第55回
小栗勘太郎
ジャミロクワイの音楽は、一般的には、アシッドジャズと分類されます。が、ジャミロクワイの音楽を一つのジャンルに閉じ込めるのは不可能です。世界…
2013.3.21
第54回
小栗勘太郎
アルバムの標題曲“モーニン”はジャズに詳しくない人でも、絶対に知っているはずです。ジャズ史に残る名曲。魅力的な主題に続いて繰り広げられる妖…
2013.3.7
第53回
小栗勘太郎
RCサクセションが日本のロック界に果たした歴史的な役割は、モーツァルトがドイツ語オペラを創設したのと同じです。英米で発展してきたロックに日…
2013.2.21
第52回
小栗勘太郎
「ライブ・イン・東京1970」は、ジョージ・セルの生涯最後の録音です。仕事一徹の頑固者が最終的に到達した部下との真の信頼関係。セルを聴いて…
2013.2.7
第51回
小栗勘太郎
2013年は、クイーンが正式にデビューして40周年です。4人のメンバー創り上げた万華鏡のような音楽世界は圧倒的です。娯楽の音楽・ロックを、…
2013.1.24
第50回
小栗勘太郎
誰にでも初めて聴いた時の瞬間を憶えている音楽があるものです。パット・メセニー・グループの「アメリカン・ガレージ」を、初めて聴いた瞬間を表せ…
2013.1.10
第49回
小栗勘太郎
年の瀬には様々なコンサートが行われますが、特別なのは、やはりベートーベンの「第九」です。構想から完成まで30年。交響曲の形式に果敢に挑戦し…
2012.12.27
第48回
小栗勘太郎
12月8日は、ジョン・レノンの命日でした。帰らぬ人となってから32年。商魂逞しい音楽業界も、比較的静かな感じです。そう意味では、静かにジョ…
2012.12.13
第47回
小栗勘太郎
いまから41年間への1971年にどんな事があったでしょうか。実にいろいろなことがありましたが、日本の洋楽マーケットでは、フレンチ・ポップス…
2012.11.29
第46回
小栗勘太郎
R.E.M.は、しばしば“世界で最も重要なロックバンド”といった描写をされます。彼らは、ロックの原点に立ち返って、日常や常識やオトナの枠か…
2012.11.15
第45回
小栗勘太郎
今日の1枚「ラプソディ・イン・ブルー」は、クラシックとジャズが運命的に出会い、激しい恋に落ちて誕生した音楽の結晶です。当時“シンフォニック…
2012.11.1
第44回
小栗勘太郎
秋の気配が濃厚な今日この頃です。そんな時に聴きたくなるのは、肩の凝らない癒しの要素が詰まった音楽。そうボサノバです。今日の1曲「イパネマの…
2012.10.18