第103回
原口・孫コンビが説く「光の道」という「いつかきた迷い道」
辻広雅文
私たち日本人は市場経済にいまだ不慣れなせいか、しばしば安くてよいモノやサービスの提供を受けるための条件を忘れて議論を迷走させてしまう。原口…
2010.5.26
政治・経済だけではなく、社会問題にいたるまで、辻広雅文が独自の視点で鋭く斬る。旬のテーマを徹底解説、注目の連載です。
第103回
辻広雅文
私たち日本人は市場経済にいまだ不慣れなせいか、しばしば安くてよいモノやサービスの提供を受けるための条件を忘れて議論を迷走させてしまう。原口…
2010.5.26
第102回
辻広雅文
規制が強い閉鎖的経済は、市場の内側にいる既得権者と外にいる弱者を隔て、格差を広げる。日本がその典型であり、有効な改革は非正規雇用の規制では…
2010.5.12
第101回
辻広雅文
市場経済への批判がやまない。なぜ、日本人は市場競争に対する拒否反応が強いのだろうか。『競争と公平感――市場経済の本当のメリット』の著者であ…
2010.4.28
第100回
辻広雅文
菅財務相がにわかに増税論者に転向し、「税収増を経済成長に結びつける」と意気込んでいる。第二のケインズ革命を起こすと宣言するほどの入れ込みよ…
2010.4.21
第99回
辻広雅文
故後藤田正晴氏は著書で、「政治主導の意志決定システム」の構築に走る小泉改革の危うさを説いた。戦後二十数人の首相に接した経験から、「優れた方…
2010.4.14
第98回
辻広雅文
新興国におけるインフラビジネスが巨額化し、主要国は官民がタッグを組んで群がっている。日本政府も、にわかに目覚めつつある。だが、そこには腑に…
2010.3.31
第97回
辻広雅文
再び、就職氷河期が到来している。深刻な問題は、この社会人のスタート時点でついた格差が、その後の人生において克服するチャンスが非常に少ないた…
2010.3.25
第96回
辻広雅文
不測の事態が企業に生じたとき、事態収拾に客観的判断を下すべきは取締役会だ。だが、富士通とトヨタの事例を検証すると、日本企業の経営側が第三者…
2010.3.10
第95回
辻広雅文
政治資金規正法違反で告発されていた小沢一郎・民主党幹事長が嫌疑不十分で、不起訴となった。だが、ロッキード事件などを担当した元検事の堀田力氏…
2010.2.10
第94回
辻広雅文
金融センターの地位を落としかねない危うい道にもかかわらず、オバマ政権が金融規制強化案を打ち出した。池尾・慶応大教授は、ワシントンとウォ―ル…
2010.2.3
第93回
辻広雅文
国鉄での高木氏の挫折、日本郵政での生田氏の退場、日航での伊藤氏の失策――3人の財界人が各々に披瀝するエピソードは、稲盛氏の日航CEO就任に…
2010.1.14
第92回
辻広雅文
民主党政権の予算編成作業が迷走している。看板政策の目的はあいまいでバラマキの色彩濃く、財政危機は深まるばかりだ。このままでは、日本国債の格…
2009.12.23
第91回
辻広雅文
未曽有の危機に際して得た教訓を、為政者たちはかくも早く忘れてしまうのか。「デフレ宣言」を受けて、彼らは公然と追加金融緩和措置を要求した。追…
2009.12.9
第90回
辻広雅文
経済は回復に向かうと各国政府が認識を示し始めたなかで、ドバイ・ショックが起きた。「ブラック・スワンはまだ隠れていたのか」とベストセラーのタ…
2009.12.2
第89回
辻広雅文
経済が停滞し、閉塞感が強まる今、鳩山政権の役割は経済成長という幻想を振りまくことではない。苛烈な利害調整を引き受けることだ。日航問題はその…
2009.11.25
第88回
辻広雅文
堕ちるところまで堕ちなければ、改革はできない――。インテリジェンスの高い人々も、少なからず口にする「焼け野原願望」。無責任極まりない民主党…
2009.10.28
第87回
辻広雅文
一国の経済は実力値を上回る活況を持続することはできない。実力の底上げには、老朽化した日本産業の再編成と資源の再配分が必須だ。だが、日本社会…
2009.10.22
第86回
辻広雅文
「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」。『鏡の国のアリス』に登場する「赤の女王」のこの台詞は、日本経済にも当てはまる…
2009.10.14
第85回
辻広雅文
金融危機再発の火種を依然抱える世界経済。安定成長へのナローパスに苦しむ各国首脳はG20サミットで金融機関幹部の報酬規制について合意に達した…
2009.9.30
第84回
辻広雅文
戦後自民党が取った間接補助政策に対して、民主党が今回の選挙で掲げたのは農家戸別補償等の直接補助政策である。それは本来、既得権益維持システム…
2009.9.16