-爆笑問題のお二人が「うちのかみさんが」「うちの社長が」と太田さんのお話をなさるのを聞いていると、絶対的な信頼感をおいていらっしゃるのだなと感じます。
私は二人のお父さんなんですよね(笑)お母さんではない。私が男性的なせいですかね。
-男性的とおっしゃられますが、ハーブのお店やお花屋さんをやられたり、料理の本を出版されたりと非常に幅の広い方だなと思うのですが。
幅が広いというわけではなくて、極端なんですね。昔からずっと専業主婦になりたくて、今でもなりたいくらいなんです。ただ、かといって仕事と家事は両立はできないんですよ。仕事をするなら仕事、家事をするなら家事というように中間点が全然ない。最初、会社を立ち上げたときに家事も仕事もやっていたんですが、だんだん「家事ノイローゼ」みたいになってしまって。会社を立ち上げた当初は夫のほうが暇ですから、家にいますよね。彼も別段何か家事ができるというわけではないんですが、手伝おうと思ってくれていて掃除機とかかけてくれたりするわけです。綺麗に片付いていれば違ったのかもしれないけれど、ものを端に全部寄せて掃除機かけるとか、そうすると結局自分でまた片付けなきゃいけないわけですよ。私も仕事との切り替えが難しいのかな。だんだんそれが嫌みに思えてきちゃって、「片付けろ」ってアピール?って(笑)そこでだんだんギクシャクしてきちゃって。手伝ってあげようと彼なりにできる限りのことをやってくれたんだと思うんですが、かえってそれがストレスになってしまって、だんだんこれは「家事ノイローゼ」だなと思うようになりました。
-「極端」とおっしゃいましたが、完璧を求めるようなところがご自身にもおありですか?
あるかもしれないですね。一つのことに取り組むことにあたってはものすごく慎重なのかもしれない。大胆に見えるらしいんですね、思い切りのよいことをするので。でもそこにいたるまでに「ほかの人はここまでやらないよね」というところまでやるということはよく人から言われますね。
-ご自身で特に意識されているわけではなく?
意識してやっているんではなくて、やらないと駄目なんですよね。人からは大胆とか思い切りがいいとか言われるんですが、本当はかなり慎重。よく人に言うのですが、「私は極度の不安症なんだ」と。極度に不安を抱えてしまうから、その不安を不安じゃなくするために、その手前の予習のようなことを必要以上にするんです。踏み出す前にあらゆる可能性を予測して全部パターン化していくんですね。そういうことを考えるのが私の特徴かもしれないです。
-それは経営者になられる前からですか?
前からですね。まず、人を信じませんしね。今はもうこういう仕事をしていますし、社長業をするときに人を好きだとか嫌いだとかで仕事はしてはいけないと思ったんです。なので、そこを切り替えましたけど、タレントをやっているときまではほとんどが嫌いな人ですからね。
-それはスタッフ、タレントに限らずですか?
限らず。好きな人っていうのがいませんでした。
-それは芸能界という業界だからですか?
いや、違います。若いときからです。人にのめり込むのが怖いとか、あまり接したくないという気持ちが根底にあったのだと思います。会社を立ち上げて、仕事をするにあたって、それを取り払わなければ成立しないなと思ったので、好きとか嫌いとかで人を見るのは一切辞めました。
-それは人から言われたわけではなく、ご自身で意識を切り替えたのですか?
人から言われたわけではないです。そうじゃないと社長業は成立しないと思いまして。
-非常に合理的というか、理性的ですよね。好き嫌いで仕事をしてはいけないと思っていてもなかなかできないことだと思うのですが。
思っちゃえばそうなれるものなんですよ。うちの夫ともよく話すテーマでなんですが、「合理的って何?」ってよく私が聞くんですよ。よく人に「とても合理的ですね」って言われるから。合理的というのは、わたしのなかでは色々なものを省いて簡単にするという意味で、それは全く私とは違うことを言われている感じがします。合理・非合理ってどういう意味なんだろう?
