共学校

成城学園中学校

新校舎をステージに始まる新たな物語 6年間で真の教養と生きる力を養う

2017年に創立100周年を迎えるのを機に、この春、中高一貫新校舎が完成した。最先端の機能を備えつつ、成城学園の伝統「自然との共存」がコンセプト。生徒が互いの個性を磨き尊重し合える学びの場となる。

木の温もりを感じる開放的な「知」の交流ゾーン

 新校舎のメインとなるのは図書室、カフェテリア、講堂が集まる地下1階。地下とはいえ、広い窓からは緑が、吹き抜けからは上階のメインエントランスが一望できる、明るく開放的な空間だ。木の香りがただよう400席の講堂は、学習発表会や講演などに使われる。ここでの催しを各教室で視聴する中継システムも完備している。
 豊富な蔵書と静かに学べる自習室、グループ学習ができる調べ学習ブースなどを備えた図書室は、すぐ上の職員室と、直結の階段で結ばれている。生徒はこの階段を通って自由に教員に質問に行くことができ、教員も図書室および教員専用の研究コーナーを気軽に利用できる。大学の図書館とも連携しそちらの蔵書も閲覧可能だ。まさに「知」の交流ゾーンとして機能していくことになる。
 講堂と図書室、カフェテリアを結ぶコリドー(大廊下)にもテーブルや椅子が置かれ、図書室の本やカフェテリアのドリンクを手に語り合えるコミュニケーションの場となる。コリドーの講堂側の壁面は、新校舎建設のために伐採された木々のブロックでできていて、石井弘之校長が自らセレクトした300もの言葉が刻まれている。「名言名句のほか、回文や早口言葉など、口ずさんでフッと笑えるようなユニークな言葉も混ぜています」と石井校長。カフェテリアと図書室側のガラスの仕切りには、創立者・澤柳政太郎の『教育論抄』から抜粋した言葉が刻まれている。これらの言葉を生徒は日々、自然な形で目にし、知らず知らずのうちに心に浸透していく。

旧校舎はリニューアル活用 森の再生プロジェクトも推進

 新校舎には、ほかにも外国語教育や留学生との交流、社会科と連携した調べ学習や展示・発表などに活用される「グローバル・ゾーン」など、特色ある特別教室が新設される。また一般教室にはすべてに大きなホワイトボード、プロジェクターとコンピュータを設置し機能性を高める一方、欧州の伝統校のような高い天井を実現した。「風通しのよい開放的な空間で、伸び伸びと学んでほしかったんです」と石井校長は話す。
 旧校舎も活用する。あの世界的指揮者・小澤征爾も中学時代に利用したというミュージック・ホールや美術専用の杉の森館の伝統を引き継ぐ形で、旧校舎に音楽・美術・書道教室棟をリニューアルする予定だ。8つの理科実験室を備えたサイエンス・ゾーンも設置する。
 取り壊される校舎の跡地には、新校舎建設で失われた森を再生する「100年の森」プロジェクトが推進される。「どんな森にしたいか」は生徒も真剣に考え、そのプレゼンを担当の設計会社が聞きに来たという。自然に親しむ教育プログラムに力を入れて来た成城学園ならではの試みといえよう。

自然と親しみ、自然から学ぶ よき伝統は次の時代へ継承

 同校の伝統行事に、中1の「海の学校」と、中2の「山の学校」がある。「海の学校」は、ずっと海での遠泳をメインとしてきたが、東日本大震災以降、ライフセービング実習を中心とした命の教育にシフトし、全員が「ウォーターセーフティー」のライセンスを取得する。「山の学校」では槍ヶ岳、白馬岳、唐松岳の3つのコースから体力に応じて1つを選択、本格的な登山で自然の美しさと厳しさを体感し、生きる力を養う。このような伝統も、校舎のように進化しながら、次の時代に脈々と受け継がれていくことだろう。

School Data

成城学園中学校
最寄駅名 成城学園前
URL http://www.seijogakuen.ed.jp/chukou
大学合格実績 東京、京都、北海道、東京藝術、首都大学東京、慶應義塾、早稲田、上智、国際基督教、明治、青山学院、立教、中央、法政、学習院など
学校基本情報 創立年(西暦) 1917年
併設校 成城幼稚園、成城学園初等学校、成城学園高等学校、成城大学
生徒数 (1年)256人
クラス編成 31~32人(2・3年 39~40人)
男女比 男46% 女54%
授業時間 8:40~15:10 (土)~12:30
海外交流校
帰国生特別入試 実施に向け検討中
中高6年間費用 600万円台前半
交通情報 成城学園前駅(小田急線)徒歩5分
所在地 〒157-8511 東京都世田谷区成城6-1-20
TEL 03-3482-2105