女子校

和洋九段女子中学校

全教科でのPBL型授業の導入とグローバルクラスの創設で未来を拓く

創立120年の節目を迎える伝統校が、来年度から大きく変わる。全教科でのPBL型授業の導入、グローバルクラスの創設、制服の一新。自分で自分を育てる力を持ち、国際社会でしなやかに生き抜く女性を育成する。

生徒が自ら勉強したくなる問題解決型授業を研究

 創立120周年を来年に控え、和洋九段女子の全職員でグループワークを設置し、真剣に話し合った。生徒にどんな女性になってほしいのか。そのために、どんな教育を取り入れていくか。「多くの教員に共通した意見は、他校の生徒がうらやましがるような、生徒が元気な学校にしたいということでした。同校には素直な優等生タイプが多く、家庭的で和やかな雰囲気がありますが、この混沌とした時代、それだけでいいのか。伝統は大事にしつつも、もっと主体的に、自ら学び、人生を切り拓く強さを身につけてほしい」と、入試広報室長の川上武彦教諭は語る。そこで、来年度から導入されるのが、PBL型授業(Problem Based Leaning)、すなわち相互通行型授業だ。
 1時間の授業の枠の中で、まずトリガーとなる質問を投げかけ、生徒はその問題を解決するために情報収集を行い、考えをまとめる。さらにその考えをもとにグループでブレインストーミングを行う。個々の意見の中からグループとしての意見をまとめ、発表するという流れだ。
 この夏休み、全教員が1週間のPBL授業研修に参加した。中3、高1をコアとして、すべての教科でPBL授業を行っていく。「PBL授業の肝となるのはグループで一つの答えを選択するという過程。正解は1つではないので多様な意見が出てくるでしょう。ですから批判は禁止。他者を尊重し合う中で、失敗を恐れずに安心して意見を出し合い、論理的に検証し、グループで選択した意見を検証することで経験値を高め、成長してほしいと考えています」と川上教諭は話す。

グローバルクラスの創設で、学校に新しい風を吹き込む

 もう一つ、来年度からの新しい試みは、グローバルクラスの創設だ。定員40名。帰国子女および海外経験や英語学習歴がなくても真剣に英語を学びたい生徒を募集する。試験科目で英語を選択できるが、国語・算数、または国語・算数・社会・理科でもグローバルクラスの受験が可能だ。
 中1で週8時間、中2、中3で週9時間設定されている英語は、入学時に準2級程度、英語で授業を受けられるレベルのアドバンストと、入学時英語力不問のインターメディエイトに2分割して行う。当初はアドバンストの人数が少なくても、インターメディエイトで実力をつけてアドバンストに移行するというのが学校の考え方だ。グローバルクラスの生徒には、海外研修や学校行事、クラブ活動など英語が必要なシーンでのリーダーシップを期待している。
 同校はオーストラリアに20年来の姉妹校を持っていて、毎年数名が1年間の交換留学に出ており、高1の夏休みには希望者に15日間の語学研修を実施している。今後は対象を中学生にまで広げる予定だ。
 また、ターム留学、アジア研修、ニューヨーク記者体験など、自らの力を試すことのできる多様なプログラムを用意する予定だ。「グローバルクラスの生徒はもちろん、レギュラークラスの生徒も関心を持ち、個性を伸ばすプログラムを設定していきます」と川上教諭。
 来年度からは制服のデザインも変わる。清新な風が、伝統校の新たなページをめくるだろう。

School Data

和洋九段女子中学校
最寄駅名 九段下 飯田橋
URL http://www.wayokudan.ed.jp
大学合格実績 山梨、宇都宮、早稲田、上智、立教、青山学院、明治、中央、法政、学習院、獨協医科(医)、昭和(医)、北里(医)、昭和薬科、津田塾、日本女子、東京女子など
学校基本情報 創立年(西暦) 1897年
併設校 和洋九段女子高等学校、和洋女子大学
生徒数 (1年)99名
クラス編成 約30名
男女比
授業時間 8:50~15:15 (土)~12:40
海外交流校
帰国生特別入試
中高6年間費用 約400万円
交通情報 九段下駅(東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線)より徒歩約3分、 飯田橋駅(JR中央・総武線、東京メトロ有楽町線・南北線、都営大江戸線)より徒歩約8分
所在地 〒102-0073 東京都千代田区九段北1-12-12
TEL 03-3262-4161