男子校

本郷中学校

自ら能動的に学ぶ力がついていく 多彩なアクティブ・ラーニング

「文武両道」「自学自習」「生活習慣の確立」を教育方針に掲げ、94年の歴史を刻んできた本郷中学校。自ら考え、能動的に行動する姿勢を育む、特色ある取り組みの数々は、まさにアクティブ・ラーニングの先取りといえよう。

自学の場として新設した、ラーニング・コモンズ

 本郷中学校が建学以来目指してきたのは、これからの日本を背負って立つだけの自覚ある人材の育成だ。つまり自分自身で考え、目標を定め、そこに向けて行動できる力を育むということだ。そのため本郷では、生徒が能動的に学ぶ仕組みをさまざまに取り入れてきた。まさにアクティブ・ラーニングのさきがけである。
 その象徴といえるのが、2014年完成の2号館に設けた「ラーニング・コモンズ」だ。図書館に隣接したオープンスペースは教室3つ分の広さ。会話のできる自習空間として生徒はグループワークやディスカッションなどに自由に使える。部活のミーティング、授業でのグループ学習などにも活用されているという。
 「試験前は席の取り合いになるほど。使い方にはまだまだ工夫の余地があるので、その点は生徒達の柔軟な発想に期待しています」と今年度から就任した佐久間昭浩校長は言う。

目標を自分で定めて学び、中3では卒業論文を執筆

 生徒同士で学び合う仕組みは他にも多様だ。例えば年に数回実施している「数学合同授業」。これは中2生が中1生に一対一で勉強を教える。教員は介在しない。先輩は課題を咀嚼して自分の言葉で伝え、後輩は自分の1年後を考えながら学ぶ。また「英検対策」では教員ではなく、すでに所定の級を取得している生徒が面接官役を務めるようにした。この様なタテのつながりを意識した取り組みを通して、先輩の成功体験が着実に後輩へと引き継がれて行くのだ。
 独自の検定試験もある。年3回の「本郷数学基礎学力検定試験(本数検)」は得点によって級・段を認定するもの。成績には反映されないテストだが、特に高校では全学年共通問題となっているので、各学年の生徒達にはそれが良い刺激となり、目標とする級に向けて勉学に励む生徒は多い。「本郷英単語力検定試験(本単検)」は中学生対象。入学時に配付されるUSBメモリには中学3年分の英単語データが入っており、それをもとに自習して試験に臨む。
 さらに3年前からは中学の卒業論文もスタートした。2年の時から興味のあるテーマを探し、3年の夏休みに初稿を執筆。添削を経て冬休みに清書する。提出が高校進学への条件にもなっている。これまで出たテーマは、「東京都の都市計画」、「ペンギン飼育の現状」、「『枕草子』の時代への言語的考察」など実に多様だ。

日々の学校生活を通して、集中力と自主性を育む

 英・数・国の3教科は2年までに中学課程をほぼ修了し、中3から高校課程の内容を学習する。そのために必要な基礎学力が定着しているかを確認するため、中2の11月と2月、中3の6月に「中学基礎学力試験」を行っている。生徒達には自分の現状を把握し、これまでの生活習慣を見直す良い機会となっている。
 生活習慣の確立には、独自の生活記録表を使った自己管理や、始業前の朝読書なども役立っている。また全員参加(中学1年次)の部活も活発だ。ラグビー部をはじめとした運動部の活躍はもちろん、科学部、地学部、社会部、ESSなども外部の大会やコンテストで多くの賞を受賞している。活動は週に3日、1回2時間以内というルールのもと、限られた時間に集中する習慣が勉学での集中力にも結び付く。
 「これからの社会で活躍するために、必要なのは自己発信力。本郷らしい勉強のしかたや部活を通し、主体性を持って生きていける力を身につけてほしいと思っています」(佐久間校長)
 伝統と革新が生むのびやかな校風も特色のひとつ。都内私立男子校中、高い志望者数を誇るのもうなづける。

School Data

本郷中学校
最寄駅名 巣鴨 駒込
URL http://www.hongo.ed.jp/
大学合格実績 東京、京都、一橋、東京工業、北海道、東北、大阪、九州、筑波、千葉、埼玉、東京外国語、東京学芸、東京農工、東京医科歯科、横浜国立、電気通信、新潟、秋田、信州、首都大学東京、防衛、防衛医科、早稲田、慶應義塾、上智、東京理科など
学校基本情報 創立年(西暦) 1922年
併設校 もみじ幼稚園、本郷高等学校
生徒数 (1年)254人
クラス編成 39~43人
男女比
授業時間 8:40~15:00 (土)~12:30
海外交流校
帰国生特別入試
中高6年間費用 400万円台後半
交通情報 巣鴨駅(JR山手線、都営三田線)徒歩3分、 駒込駅(JR山手線、東京メトロ南北線)徒歩7分
所在地 〒170-0003 東京都豊島区駒込4-11-1
TEL 03-3917-1456