女子校

トキワ松学園中学校

図書教育に新科目「思考と表現」が加わり、〈探究女子〉がさらなる進化を遂げる

近年、国公立や早慶上智、GMARCHへの合格者が増え、躍進を見せるトキワ松学園。「思考力教育」「国際力教育」「美の教育」を教育の三本柱とし、高い思考力と豊かな表現力を備えた〈探究女子〉を育てている。

世界情勢を英語で学ぶ経験が、自信と夢につながっていく

 2016年に創立100年を迎えたトキワ松学園。女子教育の伝統校として知られる同校が2014年度から新たに掲げているキーワードは〈探究女子〉だ。論理的思考力や国際感覚を持ち合わせながら、しなやかに未来を切り開いていく女性の育成をめざす。
 そのための取り組みの一つが、高校で行われる同校独自の英語科の授業である「グローバルスタディーズ(G.S.)」だ。中学で行われる「リスニングアンドスピーキング(L.S.)」の授業で充分に英語力を伸ばし、G.S.で環境や貧困、人権、宗教など、世界の諸問題を英語で学びながら深掘りし、具体的な解決方法を探っていく。さらに高2の後半には、グループで一つのテーマを取り上げ、英語でプレゼンテーションを行う。中山正秀新校長は「世界の事象を英語で学び、考え、他者に分かりやすく伝えること。これがG.S.の目標です。生徒の心に『英語を使っている』という達成感が生まれ、さらなる語学力向上にもつながっています」と語る。
 G.S.での学びを出発点として、〈探究女子〉はそれぞれに活躍している。紛争をテーマにした生徒は課外活動として模擬国連に参加。国際問題にさらなる関心を募らせ、紛争解決学を学ぶために海外大学に進学した。また、海外の貧困を取り上げた生徒は、リサーチを進めるうちに日本国内にも同じ問題があることに気づき、大学卒業後は市役所福祉課でケースワーカーとして働いている。「大学で何を学び、将来は何に携わりたいのか。G.S.でより具体的にイメージできるようになったのでは」と広報部部長の中里謙一教諭は語る。

伝統の図書教育や美術教育が、〈探究女子〉の素地を作る

 こうした高い教育効果を残すことができたベースには、同校が取り組んできた「探究型学習」がある。図書教育に定評のある同校では、30年以上前から各教科と図書室が連携した指導を実施。例えば、国語や理科、社会では、図書室にある約4万冊という豊富な蔵書を活用して調べ、レポートにまとめるといった授業を展開している。この取り組みは生徒の学力の基礎となり、優れた読書推進活動を行う学校が選出される「子どもの読書活動優秀実践校」として文部科学大臣から表彰を受けた。
 さらに2017年度には、中1で新たに「思考と表現」という国語科授業をスタートさせる。1年をかけてじっくりと論理的思考力と表現力を伸ばし、他教科や中2以降の学びにつなげていくのだ。
 また、横浜美術大学を併設校として持ち、高校に美術コースを設置する同校ならではの教育環境を生かし、中学では週2時間の美術の授業を行っている。美を感じる心を醸成することはもちろんだが、柔軟な発想力や観察眼を養い、他教科の学びの理解を深めることが狙いだ。

5カ国25大学への特別推薦制度 海外大学進学も大きな選択肢となる

 同校は海外研修プログラムも充実しており、18日間のイギリス多文化研修、3カ月のオーストラリアターム(学期)留学などの機会を提供している。
 2015年度からはアメリカやカナダ、イギリスなど、5カ国25大学への特別推薦制度を導入し、海外大学進学希望者向けのサポートを行っている。経済や環境、アートなど、専攻科目は多様にあり、世界へ大きく羽ばたこうとする〈探究女子〉の向学心を満たしている。

School Data

トキワ松学園中学校
最寄駅名 都立大学 目黒
URL http://www.tokiwamatsu.ac.jp/
大学合格実績 マサチューセッツ、北海道、新潟、神奈川県立保健福祉、早稲田、慶応、上智、東京理科、明治、青山学院、立教、中央、法政、学習院、成蹊、成城、明治学院、北里、東京薬科、東京農業、東京女子、日本女子、津田塾、武蔵野美術、多摩美術、横浜美術など
学校基本情報 創立年(西暦) 1916年
併設校 横浜美術大学、トキワ松学園高等学校、トキワ松学園小学校
生徒数 (1年)50人
クラス編成 20~25人
男女比
授業時間 8:25~15:10 (土)~12:30
海外交流校
帰国生特別入試
中高6年間費用 500万円台前半
交通情報 都立大学駅(東急東横線)徒歩8分、 目黒駅(JR山手線、東京メトロ南北線、東急目黒線)よりバス「碑文谷警察署」下車徒歩1分
所在地 〒152-0003 東京都目黒区碑文谷4-17-16
TEL 03-3713-8161