女子校

富士見丘中学校

「SGH」プログラムのさらなる充実で、社会の転換期に対応する真の学びを提供

2015年度は東京で4校、私学では2校のみの「SGH」に指定された富士見丘。IT化、情報化の進む現代において、人にしか成しえない「役割」とは何かを見据えた独自の「21世紀型教育」が注目を集めている。

SGH指定から2年。ますます充実するプログラム

 長年の国際理解教育や高大連携など意欲的なプログラムが評価され、文部科学省よりスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定された富士見丘中学校高等学校。
 同校のSGHプログラムは、「サスティナビリティ(持続可能性)から創造するグローバル社会」という構想を軸に展開される。いま地球上では自然環境はもとより、途上国の経済格差、自然災害によるコミュニティの崩壊など、社会の持続性を脅かす問題が発生している。「このような状況に対して確かな問題意識を持ち、世界の人々と手をたずさえて解決に向けた努力ができる女性を育てることが本校の目標です」とSGH責任者大島規男先生は語る。

フィールドワークを通じて、自ら考え、発信する力を

 例えば昨年度の高1必修授業「サスティナビリティ基礎」では、同校教諭による教科横断のアクティブラーニング型授業のほか、慶應義塾大学および同大学院との高大連携プログラムによるワークショップと授業、さらに岩手県釜石市でのフィールドワークが行われた。
 「釜石のフィールドワークでは、7月の事前学習でグループを組んで課題を設定。10月には1泊2日で現地に入り、NPOや行政の担当者から直接うかがった内容をもとに課題解決に向けた議論を交わしました。生徒たちは震災後のリアルな現状を目の当たりにし、社会的な課題を『自分たちの問題』として真剣に向きあう気持ちが高まったと思います」(大島先生)。11月にはポスター発表会で他グループの体験や意見に触れ、ディスカッションやプレゼンテーションの力を高めたという。
 また高2の「サスティナビリティ演習」(以後「演習」と略記)には3つのコースが用意されていて、各々後半期に海外フィールドワークが実施され、現地の大学と連携して調査やインタビューが行われる。3コースとフィールドワークは次の通り。
防災:過去に大地震を起こした台湾集集
経済:観光政策と水資源問題を中心にシンガポール
環境:環境都市を目指しイスカンダル計画を進めるマレーシアのジョホールバル
 海外フィールドワークでのコミュニケーションは英語で行われるので、アカデミックな語彙や表現を中心とした英語の事前学習を「演習」の中に取り入れている。

中1から始まる「探求学習スキルアップ・ホームルーム」

 こうした高校での学びに向けて、中1の段階から英語力や課題解決型のスタディスキルの強化が図られているのも同校の強みだろう。
 中1ではLHRの時間を使い、「探求学習スキルアップ・ホームルーム」を年8回実施。例えばロボットをテーマにしたグループワークでは、「人の役に立つロボット」の映像を見せたグループAと、「軍事用ロボット」の映像を見たBのメンバーをシャッフルし、少人数のグループでロボットの用途や問題点について議論する。
 「何か一つ正解があるわけではなく、誰のどんな意見にも意味があると考える。おかしいと思えば質問し、相手を理解しようと試みる。そうした訓練を重ねることは、将来、国籍も文化も異なる集団で自分の役割を果たそうとするとき、必ず彼女たちの役に立つはずです」と大島先生。
 人工知能が人間の能力を超えると言われる2045年には、今の子供たちは働き盛りを迎える。その時代は海外の人々と共に働くことも当たり前となっている。こうした将来を見据えた新しい学びが、富士見丘中学高等学校にはデザインされている。

School Data

富士見丘中学校
最寄駅名 笹塚
URL http://www.fujimigaoka.ac.jp/
大学合格実績 北海道、筑波、東京外国語、東京学芸、東京芸術、お茶の水女子、千葉、信州、首都大学東京、早稲田、慶應義塾、上智、東京理科、青山学院、学習院、中央、立教、法政、明治、東京女子医科、津田塾、東京女子、日本女子など
学校基本情報 創立年(西暦) 1940年
併設校 富士見丘高等学校
生徒数 (1年)34人
クラス編成 20人以下
男女比
授業時間 8:25~16:00
海外交流校
帰国生特別入試
中高6年間費用 400万円台前半
交通情報 笹塚駅(京王線、都営新宿線乗り入れ)徒歩5分
所在地 〒151-0073 東京都渋谷区笹塚3-19-9
TEL 03-3376-1481