女子校

三輪田学園中学校

教室発の広がりのある学びが、生徒の思考力と行動力をはぐくむ

三輪田学園の教育理念は「徳才兼備の女性」を育てること。その一翼を担うのが40年以上続く同校伝統の読書教育だ。本との出会いから生徒は思索を深めながら、女子らしい感受性で自らが進むべき道を見出す。

読書で知的好奇心を引き出し、卒業論文執筆へと昇華

 三輪田学園では、中1の国語の授業に週1時間の読書がカリキュラムに組み込まれ、国内外の文学作品を中心とした課題図書を読んで粗筋や感想をノートにまとめる。このように約1年をかけてじっくりと「読む・書く・考える」の3つの力を育み、3学期には総まとめとしてビブリオバトル形式のプレゼンテーションを実施。粗筋を交えながら作品の魅力を3分間で発表する。吉田珠美校長は「この時に取り上げる本の選択は生徒に任せています。自分が好きな本だからこそ、楽しんで取り組んでいます」と語る。
 読書を礎とした表現力や論理性は、中3の卒業論文の素地となる。中3の社会科でも週1時間の読書の授業を行う。「人権・民主主義・憲法」「戦争・原爆」「公害・環境問題・核」「国際協力・ボランティア・福祉」の4ブロックの課題図書を全ブロックから1冊以上読み、これを入口にして卒業論文のテーマを絞り込む。いずれも社会問題が主軸であり、ハイレベルなものも含まれているが、卒業論文の作成で得た問題意識から解決に向けたアクションを起こす生徒もいる。「卒業論文は学問としての完成度を追究するだけでなく、課題への具体的な対応策や自分にできることを考えてもらいたい。それを実践する生徒もおり、着実に成果として表れています」と吉田校長。演劇部に所属する生徒は、卒業論文のテーマとして取り上げた日本国内の子どもの貧困や格差問題を元に演劇作品を作り上げて公演。共に演じた部員や観る人にこの問題を周知させることにつながった。またカカオ畑での児童労働の実態に迫った生徒は、福祉委員会の活動の中で売上金の一部が寄付されるフェアトレードのチョコレートを校内バザーで販売するという提案を行い、実行へと導いた。

思考力をアップさせるために、答えを出すまでの過程も重視

 社会科での卒業論文執筆に欠かせない課題発見・解決力や論理的思考力は、数学教育によってさらに強化されている。数学科では、物事を多様な角度から考察・分析し、論理的に説明できるようになることを目標として掲げている。数学科の上田谷留美教諭は「公式をただ暗記して正しい答えを出すだけでなく、『なぜ、こう解くのか?』と自分で考えることが大切。試験では、解に至る途中の計算式も評価の対象にしています」と語る。問いに含まれる解答を導くための条件を整理し、必要なポイントを見分け、論理を積み重ねるといったトレーニングを行う数学教育は、社会科教育とともに同校の問題を解決する論理的思考力育成の重要な柱となっているのだ。

高大連携やボランティア活動は、夢を見つけるチャンスにも

 アクティブラーニングやICT教育をさらに強化するため、2016年夏の完成を目指してパソコン教室のリニューアルが進行中。最新のパソコン機器のほか、フレキシブルなグループ学習を可能にする可動式のパソコンデスクの導入など、より学びやすい環境へと生まれ変わる。
 また、法政をはじめとする大学との高大連携教育や聖路加国際病院でのボランティア活動など、将来設計にもつながる学びの機会を豊富に提供している。「本校の教育が目指す最終目標は、教室内での学びを広げ、次の行動へとつなげていくこと。卒業論文をはじめ、本校での学びすべてがそうであることを目指しています」と、吉田校長。まさに「徳才兼備」の女性になるべく、多様な広がりのある学習ができる学校だ。

School Data

三輪田学園中学校
最寄駅名 市ヶ谷 飯田橋
URL http://www.miwada.ac.jp/
大学合格実績 一橋、東京医科歯科、東京外国語、東京学芸、電気通信、東京海洋、東京農工、東京藝術、お茶の水女子、横浜国立、千葉、信州、奈良女子、早稲田、慶應義塾、上智、国際基督教、東京医科、東京慈恵会医科、東京女子医科、立教、明治、青山学院、法政、中央、東京理科、東京薬科、北里、東京医療保健、東京農業など
学校基本情報 創立年(西暦) 1887年
併設校 三輪田学園高等学校
生徒数 (1年)174人
クラス編成 42~43人
男女比
授業時間 [夏]8:15~15:10 (土)~12:20 [冬]8:30~15:25 (土)~12:35
海外交流校
帰国生特別入試
中高6年間費用 500万円台前半
交通情報 市ヶ谷駅(JR中央線、東京メトロ有楽町線・南北線、都営新宿線)徒歩7分、 飯田橋駅(JR中央線、総武線、東京メトロ有楽町線・東西線・南北線、都営大江戸線)徒歩8分
所在地 〒102-0073 東京都千代田区九段北3-3-15
TEL 03-3263-7801