共学校

桜美林中学校

創立当初から国際社会に目を向け、実践を通じて多文化共生の精神を養う

難関大学の現役合格実績を急激に伸ばす桜美林。日々の丁寧な指導により、学業面はもちろんのこと、グローバルな視点や他者とのつながりを大切にしてきた桜美林の教育は、精神面でも生徒を着実に成長させている。

「北京の聖者」と称された、桜美林の創立者・清水安三

 桜美林の建学の精神は「学而事人。「学びて人に仕える」という意味だが、これは創立者・清水安三の人生そのものだ。
 1891年、滋賀県に生まれた清水は、中学入学後、人生を一変させる出会いを果たす。その相手は、当時、キリスト教徒伝道者としてアメリカから来日したウィリアム・メレル・ヴォーリズ。メンタームで知られる近江兄弟社の創立者の一人であり、建築家としても名を残す人物である。清水は彼の誘いで日曜学校に通ううち、その人柄とキリスト教の教えに惹かれ、17歳で洗礼を受けた。さらに清水は書物を通じ、布教で中国から来日した鑑真が貧しい人々を救ったという逸話に感銘を受け、次は自分が中国で人を助けることを決意。1917年、日本人初の宣教師として中国・北京に渡った。
 当時の北京は混乱の只中。特に少女の扱いは無慈悲なものがあり、惨状を目の当たりにした清水は1921年、少女を守り、社会的自立に向けた教育を行うことを目的に崇貞学園(現・陳経綸中学校)を設立。中国人のみならず、朝鮮人、日本人もともに学ぶ学校として、発展していく。朝鮮半島の人々は国策で日本名を名乗ることを強制されていたが、清水はその名ではなく、常に本名で呼びかけたという。祖国が過酷な状況にあろうとも常に民族の精神を忘れないようにと、人としての尊厳を大切にしたリベラルな教育を実践したのだ。

充実した、伝統の多言語教育が、他国を理解する柔軟な心を育む

 こうした多文化共生の精神は清水安三の教育方針の軸だ。清水が終戦で帰国し設立した桜美林の精神として、今も受け継がれている。
 同校では、国際社会におけるコミュニケーション力育成を目指し、英語・中国語・コリア語の語学教育に力を入れている。中3からは、自由選択科目として中国語とコリア語の履習ができる。言語を学ぶことを通じて現地の文化や歴史を理解するほか、姉妹校との交流も行っている。
 英語科ではネイティブ教員が指導する「英語EX」という科目をカリキュラムに組み入れ、話す・聞く・書くといった実践的な英語力を中1から着実に育む。中学英語の総仕上げとして、中3の冬に7泊8日のオーストラリア語学研修を実施。現地の農場にステイし、これまで学んだ語学力を発揮しながらホストファミリーとのふれあいを通じて異文化を体感する好機となっている。
 さらに語学力を伸ばしたい生徒に対しては、高1・2生を対象とした短期留学・研修がある。ニュージーランドやオーストラリア、イギリス、アメリカなど、多様な行き先を提供。過去にこうした短期留学を経験した生徒の一人は、語学力に自信が持てるようになり、国際貢献をしたいという目標を見出した。大学生となった今、米国大使館のアカデミースタッフとして高校生の留学などのサポートに携わっている。

桜美林の建学の精神は、生徒の行動にも映し出される

 難関大学合格者数を伸ばしながらも、桜美林は部活動などの課外活動も盛ん。さらにボランティア活動にも多くの生徒が関心を示し、春季休暇中に行われる東日本大震災の被災地復興支援活動には多くの生徒が参加している。「国際交流もボランティア活動も、生徒が実際に体験することがとても大切」と語るのは、若井一朗副教頭。生徒自らが現場体験しようとする積極的な姿勢は、清水安三の生き方にも通ずるかのようだ。

School Data

桜美林中学校
最寄駅名 淵野辺 多摩センター 橋本 町田
URL http://www.obirin.ed.jp/
大学合格実績 筑波、東京外国語、東京海洋、東京農工、東京藝術、お茶の水女子、埼玉、弘前、秋田、三重、静岡、鹿児島、首都大学東京、国際教養、橫浜市立、神奈川県立保健福祉、前橋工科、静岡県立、京都工芸繊維、早稲田、慶應義塾、上智、東京理科、明治、青山学院、立教、中央、法政、学習院など
学校基本情報 創立年(西暦) 1946年
併設校 桜美林高等学校、桜美林大学、桜美林大学院
生徒数 (1年)138人
クラス編成 34~36人
男女比 男47% 女53%
授業時間 8:30~15:20 (土)~12:40
海外交流校
帰国生特別入試
中高6年間費用 500万円台前半
交通情報 淵野辺駅(JR横浜線)よりスクールバス(6年間無料)5分または徒歩20分、 多摩センター駅(京王線、小田急・多摩モノレール線)よりスクールバス(6年間無料)、 町田駅(小田急線)よりバス「桜美林学園前」または 橋本駅(京王線・小田急線)よりバス「矢部」下車
所在地 〒194-0294 東京都町田市常盤町3758
TEL 042-797-2668