共学校

慶應義塾中等部

明るく自由な校風の中で自分を磨き、総合的な人間力を養うことをめざす

小学校から大学・大学院までの慶應義塾の一貫教育の中に位置する中学校。日本の私立学校の中でいち早く男女共学を導入した。自由な校風のもと、仲間を大切にして、共に成長する学びの場であることを目指している。

英国パブリック・スクールが手本 自由こそ人間性の根幹をなす

 慶應義塾は、1858年に福澤諭吉が開いた蘭学塾が原点で、慶應4(1868)年に時の年号をとって命名された。「義塾」とは、福澤諭吉が新しい教育のお手本とした英国のパブリック・スクールを和訳したもの。中等部は、昭和22(1947)年に開校した。
 「創立にあたり、その理念として『自由』を高く掲げた。自由こそ人間性の根本をなす高い価値であるにもかかわらず、日本が戦争に突入してしまった一因に、本当の意味での自由が社会に根づいていなかったことがあるのではないか。新たにこの国を立て直すにあたり、真の意味での自由を身につけた若者の育成こそが急務であると考え、本校は創立された」と山﨑俊一中等部長は語る。

自分で考え、判断し、行動し、常に相手を尊重できる人物に

 中等部が育成を目指す「人間力」は、大きく2つある。1つは、「自ら考え、自ら判断し、自ら行動して、その結果に責任を持てる自立した人物になる」ということ。創立の理念にある「自由」とは、慶應義塾の教育理念「独立自尊」を中等部なりに解釈したもの。「独立」とは、一人ひとりの生徒が一個の人格として尊重されるべきことを示している。
 「べからず式の校則もほとんどなく、通学時の服装は原則として自由。また、創立時から〈明るい学校にしよう〉ということを大切にしている。教職員同士・生徒同士・教職員と生徒が、自分の意見を自由に表明できる人間関係が基本にあることを目指しており、生徒は教員を〈さん〉づけで呼んでいる」と山﨑部長。
 もう1つは、「常に相手を尊重できる人物になる」ということ。
 「私が英国のパブリック・スクールに研修で滞在したとき、生徒用のハンドブックの冒頭に、基本的に校則は、〈常に相手(相手の所有物を含む)を尊重すること〉のみ、と記載されていた。お互いに常に相手を尊重し、自分がどうすべきかを考えて行動すれば、よりよい人間関係を築いていける」と山﨑部長は語る。

学業・行事・部活動を3本柱に、幅広い知識と教養を習得

 学びは、大きく2つに分けられる。
 1つは「授業」。大学での学問・研究に耐えうる力として欠かせない基礎学力を育てる場として、授業が最も大切な学びである。受験勉強にとらわれないというメリットを最大限に生かし、各教科の教員が工夫した授業を展開。ときには高校・大学レベルの内容にまで発展する。基本的な知識と技能を習得した上で、理解力・思考力・表現力を養うことを重要視しているのだ。
 もう1つは、学校生活を経験することによって身につけていく幅広い「教養」。経験を通した教育を行うため、学校行事を数多く行い、校友会と呼ばれる部活動も活発。中等部生活の3本柱である、授業・行事・校友会活動を通して、生徒が自らの自由を実現できる幅広い知識と教養を身につけることを目標としている。
 国際交流は、英国研修(希望制)を年2回実施している。ホームステイで交流校の授業に参加する研修と、同年代の英国の生徒との同宿同行を通じて交流を深める研修がある。
 高校進学については、基準を満たせば、慶應義塾高等学校(男子校)、慶應義塾女子高等学校(女子校)、慶應義塾志木高等学校(男子校)、慶應義塾湘南藤沢高等部(共学)、慶應義塾ニューヨーク学院高等部(共学)の中から選択することが可能だ。

School Data

慶應義塾中等部
最寄駅名 田町 三田 麻布十番 赤羽橋
URL http://www.kgc.keio.ac.jp/
大学合格実績 慶應義塾大学への進学を前提としている
学校基本情報 創立年(西暦) 1947年
併設校 慶應義塾高等学校、慶應義塾志木高等学校、慶應義塾湘南藤沢高等部、慶應義塾女子高等学校、慶應義塾ニューヨーク学院高等部
生徒数 1学年252人
クラス編成 約42人
男女比 男60% 女40%
授業時間 8:10~14:20 (土)~12:30
海外交流校
帰国生特別入試
中高6年間費用 300万円台後半
交通情報 田町駅(JR山手線・京浜東北線)徒歩10分、 三田駅(都営三田線・浅草線)徒歩10分、 麻布十番駅(東京メトロ南北線)徒歩10分、 赤羽橋駅(都営大江戸線)徒歩15分
所在地 〒108-0073 東京都港区三田2-17-10
TEL 03-5427-1677