共学校

玉川学園

ハイレベルな科学教育で育てるのは、大学の先の未来で夢を実現させる力

「全人教育」を理念に掲げ、61万㎡もの広大な敷地に幼稚園から大学・大学院、研究施設までがワンキャンパスに集う玉川学園。その特性を活かし、それぞれが連携して世界標準の先進的な教育を実践している。

ロボットにサンゴ、脳科学 SSHで生徒の探究心を育成

 玉川学園はキャンパス内に理科教育専門施設「サイテックセンター」を持ち、理数教育に力を入れてきた。2008年から2017年まで2期10年にわたって文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、体系的な課題研究や高大連携、教科連携を行いつつ、興味・関心が理系分野に向いた生徒には、学年の枠を越えて多彩なプログラムを用意し、その適性を伸ばしながら探究心を育成する教育を実施している。
 例えば5年生から12年生まで15名が参加するサイエンスクラブでは、「その研究が、社会でどのように役に立つのか」という観点での研究を進めている。國吉さん(9年生)は、7年生、8年生と連続して日本学生科学賞 中学生の部(情報技術部門)で入選1等を受賞した。テーマはレスキューロボットによる「迷路攻略のアルゴリズム」や「ロボットセンサに関する研究」という高度なもの。もともと小学生の頃、宇宙空間で活躍するロボットからこの分野に興味を持ったが、東日本大震災の原発事故をきっかけに、レスキュー目的のロボット研究にシフトしたという。キャンパス内に玉川大学が併設されているため、専門的な知識や技術については大学レベルの指導を受けることができるのも同校の強みだ。國吉さんも、センサの使い方などで玉川大学工学部の教授からアドバイスを受けた。
 同じ賞の東京都大会で最優秀賞を受賞した当時12年生の廣田さんの研究テーマは「天然物を用いた色素増感太陽電池」。ブドウの皮に含まれるアントシアニンが発電効率を上げる色素として適していることを見出し、さらに同じくブドウの皮に含まれる酸を添加すると、より発電するようになることを突き止めた。現在は玉川大学農学部に進学し化学の研究を続けている。
 玉川大学脳科学研究所と連携したSSHリサーチ脳科学では、9年生から12年生まで28名が10グループを組織し、グループ単位で課題研究に取り組んでいる。「LINEはストレスを与えるのか」「暗記するのに最適な場所は」など、身近なテーマと最先端の脳科学や心理実験がリンクしていて、学びに対する生徒の満足度も高い。
 SSHサンゴ研究プロジェクトは、夏休みを利用した石垣島でのフィールドワークをメインに、研究機関と連携しながらサンゴを学園内の水槽で育成・観察を行っている。デリケートで成長スピードも遅いサンゴを繁殖させ、石垣の海に戻すことを目的にした息の長い研究だが、昨年、5年越しで移植に成功した。この成果は地元メディアにも大きく取り上げられ、日本サンゴ礁学会で生徒による発表も行われた。現在も中高22名の生徒が参加している。

将来の夢を実現させるために、興味の幅を広げるのが教育

 SSHの研究リポート作成やプレゼンテーションにあたり、基礎訓練として行っているのが9年生で必修の「学びの技」だ。情報収集の方法、マインドマップや探究マップなどのツールの活用法、論文の書き方、プレゼンテーションの方法などを実践的に指導する。また全員が各自設定したテーマについてポスターセッションに取り組み、評価シートによるフィードバックを得る機会もある。こうして生徒は社会でも通用するスタディスキルを身につけていく。
 玉川学園には入学当初から将来の夢ややりたいことを持っている子どもが多い。だが、それに任せて視野が狭くならないように、同校では興味の幅を広げ、語学の習得や異文化体験なども含め広い視点で見れば、多様な価値観や選択肢があると教えることを大切にしている。大学がゴールではない。その先の未来のための学びが、ここにはある。

School Data

玉川学園
最寄駅名 玉川学園前 青葉台
URL http://www.tamagawa.jp/academy/
大学合格実績 東京、横浜市立、慶應義塾、早稲田、上智、 学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政、東京理科、北里、東京薬科、明治薬科、日本歯科、カリフォルニア(ロサンゼルス、サンタバーバラ、サンディエゴ)、南カリフォルニア、ボストン、ワシントン、トロント、ブリティッシュコロンビア、メルボルン、ウィリアム・アンド・マリー、キングス・カレッジ・ロンドンなど
学校基本情報 創立年(西暦) 1929年
併設校 玉川学園幼稚部、玉川学園小学部、玉川学園高等部、玉川大学
生徒数 (1年)一般149人 ・ IB40人
クラス編成 一般30~40人 ・ IB20~40人
男女比 男40% 女60%
授業時間 8:25~16:15
海外交流校
帰国生特別入試
中高6年間費用 約750万円
交通情報 玉川学園前駅(小田急線)徒歩約15分、 青葉台駅(東急田園都市線)よりバス17分「奈良北団地」下車徒歩約10分
所在地 〒194-8610 東京都町田市玉川学園6-1-1
TEL 042-739-8931