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東京成徳大学中学校

中3で全員が「3ヶ月間学期留学」 全国初の試みに注目が集まる

「使える英語」を目標に独自の教育を推進してきた東京成徳大学中学校。新たな試みとして、2017年度入学生から「中学3年の3学期は学年全員でNZ留学」という大胆なプログラムを発表し、熱い注目を集めている。

来年度入学生から始まる、画期的な留学プログラム

 「成徳」すなわち徳を成すことを建学の精神に昨年創立90年を迎えた東京成徳大学中学校。
 社会のグローバル化が進むなかで、創立100周年に向けて「東京成徳ビジョン100」を策定。その重点目標のひとつとして「グローバル人材の育成」を図ることを掲げた。今、保護者の高い関心を集めるのは、やはり英語教育だろう。同校ではこれまでも、中学入学の直後から、週8時間の英語の授業のうち3時間をネィティブ教員が担当する「オールイングリッシュの授業」に充てるなど、生きた英語、使える英語を主眼に置いた教育を行ってきた。
 「さらに平成29年度入学生からは、中学3年生全員を『ニュージーランド(NZ)学期留学』へ参加させる画期的なプロジェクトが始動します」と意気込みを語るのは、中高一貫部の中村雅一副校長だ。同校の「NZ学期留学」は、平成15年から12年間に430余名が参加してきた留学プログラム。現在は希望者を対象に、1月中旬から4月初旬の約3ヶ月間、オークランドとその近郊のセカンダリースクール(日本の中高にあたる)へ生徒を派遣。「現地の受け入れ校が休暇を終えて新しい学年になる第1学期に、本校の生徒たちも正規の学生として編入し、授業はもちろんクラブ活動や行事もふくめて1学期をまるごと過ごします」(中村副校長)。
 そのため留学期間中の授業日数は、3年次3学期の授業日数として認定。各教科とも留学期間中の授業が、4年次(高校1年)に影響しないようにカリキュラムを工夫し、必要に応じて補講も行う。3年の4月からは留学に備えた演習実習、本番直前にはイングリッシュキャンプも実施。そうした費用を含めて留学費用は別途必要だが、それに見合う教育的効果が期待できる。

保護者も驚き感動する、留学後の心の成長

 数週間の短期研修ではなく、1学期間、3ヵ月という長いタームで留学する効果として中村副校長が第一に上げるのが、心の成長だ。
 「コンセプトは、『日本を持ち込ませない』。スマートフォンは持参禁止ですので、生徒同士も保護者とも連絡は取れない。現地校1校につき本校の生徒は3名以内、クラスも同じにしないことが原則です」
 ホームステイ先では、自主自立を重んじるNZ流の厳しいしつけを体験する。「家庭ごとにルールは違うものの、日本にいた時に比べれば自分でやることが圧倒的に増える。何をするにも、英語で面と向かって主張しなければならない。いまどきの15歳にはハードな体験だと思いますが、12年の間に途中で挫折して帰ってきた生徒は一人もいないのですよ」
 反抗期で父親との関係が悪くなっていた男子生徒が、帰国後に「目を見て『ありがとう』と言えた」など、親子関係に良い影響を与えるケースも多くみられるという。
 第二の効果は、英語を含めた学力の向上だ。特に英語の聞く・話す力は飛躍的に向上し、「字幕なしで映画やニュースが分かる」「英語で臆せず話せるようになった」という声が寄せられている。また現地校での予習を重んじた主体的な学びの姿勢は、自ら課題を見つけて解決策を考えるアクティブラーニングの実践にも結びつく。そうした能力は、4年後に予定されている大学入試改革で大いに発揮されることだろう。
 「失敗し、壁にぶつかりながら異文化の中でたくましく生き抜く。その体験は、社会に出てからも必ずや生徒たちの力になると信じています」(中村副校長)。15歳のチャレンジが、世界へ羽ばたく力を育んでいく。

School Data

東京成徳大学中学校
最寄駅名 王子 王子神谷
URL http://www.tokyoseitoku.jp/js
大学合格実績 東京、東京工業、大阪、北海道、東京医科歯科、東京外国語、埼玉、千葉、横浜国立、筑波、御茶ノ水、首都大学東京、横浜市立、早稲田、慶應義塾、上智、東京理科、学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政、成蹊、成城、武蔵、明治学院、國學院、北里、東邦など
学校基本情報 創立年(西暦) 1926年
併設校 東京成徳大学高等学校
生徒数 (1年)147人
クラス編成 37人
男女比 男47% 女53%
授業時間 8:40~15:05 (土)~12:30
海外交流校
帰国生特別入試
中高6年間費用 400万円台前半
交通情報 王子駅(JR京浜東北線)よりバス千住車庫前行きにて王子五丁目下車徒歩5分、 王子神谷駅(東京メトロ南北線)より徒歩5分
所在地 〒114-8526 東京都北区豊島8-26-9
TEL 03-3911-7109