共学校

東京電機大学中学校

39テーマのラボから1つを選択 学年の枠を越えて共に学ぶ

今年度からスタートした4D‒Lab。中2~高2の生徒全員が39テーマのラボから1つを選択し、グループ研究を進める。校内での発表のほか外部のコンテストや学会も視野に入れ、活発な活動をめざす。

個人単位の研究からグループへ 4D‒Labは伝統の進化系

 東京電機大学中学校では、この春から新企画4D‒Lab(ラボ)がスタートする。「『D』には複数の意味が込められています。まずはディメンション(次元)のD。時代を越えて未来へとつながっていく取り組みとしたいという願い。ほかにも、発見する=ディスカバーのD、知の海にダイブするD、そして電機大学のDなどがあり、ラボはさまざまな『D』を実現する研究所という位置づけです」と大久保靖校長は語る。
 初年度は39テーマのラボが用意され、中2~高2までの生徒全員がいずれかのラボに所属する(今年度は高1まで)。1つのラボの人数は20名前後。さらにラボの中で4~5人の少人数グループに分かれ、学年の枠を外した異年齢の集団で一つの研究に取り組む。皆で学び合う中で一人ひとりが自分のポジションを得て自己有用感を養うのと同時に社会性を身につける、というのがこの企画の大きな狙いだ。もともと同校には中3生全員が1年間にわたり自分なりのテーマで卒業研究および卒業論文に取り組む伝統があった。しかし、 生徒の力量により研究のレベルにばらつきがあり、これを何とかできないか、という声から生まれたのが4D‒Labなのだ。
 新たな取り組みを開始する前に、教員でワーキング・グループを結成し、勉強会を重ねたという。ラボにおける教員の役割はファシリテーター。ラボを適切に運営し、生徒に助言や援助ができるよう、教員自身が興味を持てるテーマを設定した。 例えばラーメンの食べ歩きを趣味としている数学教員が開設した「ラーメン」ラボは生徒にも人気が高い。ラーメンの歴史、流行、地域性、材料、味の科学的分析など、様々な切り口で、チームごとにラーメンを研究する。ほかにも社会・国際学の分野からは「ミリオネアになろう」「あるある解決!アイディア商品の開発」、人文・文化学からは「高校生クイズ」「実験考古学」、生命・環境学からは「ビオトープをつくろう!」「麹菌のはたらき」、理工学からは「戦後の自動車の歴史」「目指せ、技能オリンピック」、情報学からは生徒目線で学校の情報を発信する「TDU広報室」「オーディオドラマ・ドキュメンタリー作り」など文理バランス良く興味深いテーマが並ぶ。体育・芸術分野には体育祭や文化祭といった学校行事そのものの改革をめざすラボもある。

背伸びするほどの知的好奇心 これがあれば生徒は伸びる!

 ラボのコアタイムは年10回、土曜日に2時間続きの枠を取る。この時間を使って互いの研究をプレゼンテーションしたり、ポスターセッションの作成にあたったりする。それ以外にグループ単位で研究活動を行うのは自由だ。部活動的に、活発に活動していくラボも出てくるだろう。生徒は高1で所属ラボを変更する機会があるが、基本的には同じラボで研究を深める。例えば地域の自然を観測するラボは、生徒が定点観測を継続することによって、数年後、数十年後に地域のアーカイブになることをめざす。また、ラボ単位で外部のコンテストや学会などにも積極的に参加していく予定だという。
 結果を性急に求めず、長く続けていくことで、大学のゼミのように、それぞれのラボの伝統ができていく。大久保校長は「異学年の先輩、教員、外部の研究者や企業人など様々な出会いの中で、 生徒には背伸びするほどの知的好奇心を持ってほしい。知的好奇心があれば生徒は自ら学び、どこまでも伸びていく。私はそこに期待しています」と強く語る。

School Data

東京電機大学中学校
最寄駅名 東小金井
URL http://www.dendai.ed.jp/
大学合格実績 東京、東京工業、北海道、大阪、電気通信、東京農工、東京学芸、東京外国語、防衛医科、千葉、埼玉、筑波、横浜国立、首都大学東京、宇都宮、山形(医)、早稲田、慶應義塾、上智、東京理科、学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政、東京電機、東京農業、東京薬科など
学校基本情報 創立年(西暦) 1907年
併設校 東京電機大学高等学校、東京電機大学
生徒数 (1年)170人
クラス編成 33人前後
男女比 男60% 女40%
授業時間 8:30~15:20 (土)~12:40
海外交流校
帰国生特別入試
中高6年間費用 500万円台前半
交通情報 東小金井駅(JR中央線)徒歩5分
所在地 〒184-8555 東京都小金井市梶野町4-8-1
TEL 0422-37-6441