共学校

東京農業大学第三高等学校附属中学校

データの考察・分析や独自の語学研修など、「実学主義」を貫いて人間力を育む

中1でのダイズ栽培、中2での稲作体験等を通じて、自らの力で疑問を解き新しい智恵や知識を体得する「究理探新」の教育を実践。英語を「ツール」として実感する独自の語学研修など「実学」の精神が確かな人間力を育む。

自ら学び、探求するアクティブラーニング

 榎本武揚により創設された東京農業大学を母体とし、平成21年より6年一貫教育を始動した東京農業大学第三高等学校附属中学校。教育理念である「実学教育」は、自ら学び、探究するアクティブラーニングの先駆けとして確かな実績を重ねている。
 その特色を示す教育として、中学1年で取り組むダイズ栽培がある。校舎の屋上菜園でダイズを育て、除草や間引き、枝豆も収穫しながら、最後はダイズを味噌に醸造するまでを体験。ワグネルポットという実験用の植木鉢を一人一つずつ受け持ち、それぞれ肥料の量や日照時間を変えて成長の違いを記録。収穫までのデータを分析し、自分なりの考察をした上で、次は生徒同士で互いの問題を指摘し合い、それぞれの成長の違いがどこにあるかを考えさせる。
 「パソコンから集めた数字を単に処理するのではなく、自分で汗を流して蓄積した観察記録という『生きたデータ』をさまざまな角度から考察し、自分なりの見解を出していく。その経験は、進学先のみならず、社会に出てからも大いに役立つはずです」と神山達人教頭は語る。
 中2では近隣の農家の指導を受けた稲作体験など、実験や体験を数多く実施。中3の修学旅行も、北海道で新巻ジャケ作りやジャガイモ堀りといった農大附属ならではの体験を通じて、自ら学び、考える力を育む。

世界13ヶ国の留学生と「生きた英語」で語りあう

 「実際から学ぶ」という意味での実学主義は、同校独自の語学教育にも生かされている。ネィティブの教師による授業、中3の希望者を対象としたニュージーランドへのホームステイの他に、昨年から始まったのが「グローバルイングリッシュキャンプ」だ。中2の夏休みに2泊3日、英語のみの生活を送るサマーキャンプは一昨年までアメリカ出身の留学生を招いて開催していた。
 「それを昨年度はオーストラリアやフィリピン、ネパールなど13ヶ国からの留学生に集まってもらいました。彼らの中には母国語が他にあって英語を学んだ人もいるし、英語圏でも発音がだいぶ違ったりします」
 授業で使うCDやネィティブの先生の英語だけが、世界で使われている英語ではない。流暢さよりも通じ合うことが大事。そうした体験から英語が学問であると同時にコミュニケーションの「ツール」であるという実感を伝えるのが狙いだという。
 英語教育では現在、読む・書く・聞く・話すの4技能の向上が求められているが、神山教頭は「さらに『対話する』という5つめの技能を、本校では今後とも重視していきたいと考えています」と語る。

卒業生が語る受験体験が、在校生の夢を育む

 平成26年度に第1期生、翌27年度に2期生が大学受験に挑戦。実学教育を柱とした中高一貫教育が実を結び東京大学、東北大学、群馬大学医学部、東京外国語大学など難関国立大学に多数の現役合格を輩出した。また理系教育の強みを生かして医科歯科大に多数の現役合格者を輩出した。「中3の夏休みに行われる勉強合宿には、キャリア教育の一環として大学生になった卒業生が自分の体験談を語りに来てくれました。講話を頼んだ学生以外にも多くの同窓生が集まり、後輩を温かく激励する様子が印象に残っています」と神山教頭。
 理科好き、生き物好きといった共通項を持って入学。仲間とともに菜園で汗を流しデータと格闘する日々は、得難い財産として生徒たちの心に刻まれるだろう。榎本武揚が唱えた「不屈」「探究」そして「信頼」という建学の精神に育まれた東農大三中生が、力強く未来へ羽ばたく。

School Data

東京農業大学第三高等学校附属中学校
最寄駅名 東松山 熊谷 鴻巣 吹上 上尾 本川越 行田市
URL http://www.nodai-3-h.ed.jp/
大学合格実績 東京、東北、東京農工、東京医科歯科、群馬(医)、奈良女子、首都大学東京、早稲田、慶應義塾、東京理科、明治、青山学院、立教、中央、法政など
学校基本情報 創立年(西暦) 2009年
併設校 東京農業大学第三高等学校
生徒数 (1年~3年)183人
クラス編成 25~37人
男女比 男55% 女45%
授業時間 8:50~15:20 (土)~12:40
海外交流校
帰国生特別入試
中高6年間費用 400万円台前半
交通情報 東松山駅(東武東上線)・ 熊谷駅(JR高崎線)・ 鴻巣駅(JR高崎線)・ 吹上駅(JR高崎線)・ 上尾駅(JR高崎線)・ 本川越(西武新宿線)・ 行田市駅(秩父鉄道)よりスクールバス
所在地 〒355-0005 埼玉県東松山市大字松山1400-1
TEL 0493-24-4611