男子校

芝浦工業大学中学校

「ものづくりマインド」を養い、世界に貢献する技術者・研究者を育成

理工系の優れた人材を産業界の現場に輩出してきた芝浦工業大学中学高等学校。来年度の豊洲新校舎への移転により、実体験を重視し「ものづくりマインド」を育成する同校の学びは、いっそう進化し、深化する。

隔週2時間の連続授業を実施 サイエンス・テクノロジーアワー

 1922年開校の東京鐵道中学を前身とし、世界に貢献できる理工系の人材育成を使命と考える芝浦工大。その附属中学である本校では、もともと男子が持っている「ものづくり」が好きという感覚を伸ばし、育てるために、授業にさまざまな工夫を凝らしている。その核となる授業が「サイエンス・テクノロジーアワー」だ。理科の一貫として、隔週2時間の連続した授業を物理、化学、生物、地学、技術の5領域から実験・工作・観察授業を行う。「技術、すなわちテクノロジーをここに含んでいるのが、我が校らしいところ。生徒には原理だけでなく、原理がどのようにものづくりに応用されているのかという点にも関心を持ってほしいと考えています」と大坪隆明校長。例えば「コピー機の仕組みを知ろう」という授業ではコニカミノルタの技術者を講師に迎え、まずコピー機の仕組みをレクチャーしてもらう。静電気の性質は物理の分野、その性質を利用してトナーを吸着し、像を作るのはテクノロジーの世界だ。生徒たちはさらに、少人数のグループ単位で手作りコピー機づくりにチャレンジした。
 「サイエンス・テクノロジーアワー」以外にも、「ものづくり」への関心を高める授業が充実している。芝浦工大との連携で行われる中1の「工学わくわく講座」では、パスタを使って橋の模型を作る。中2の「ロボット入門講座」ではロボット製作にチャレンジし、完成後にロボットの障害物競技会を開催する。学年が進むにつれ、取り組む「ものづくり」もハイレベルになっていく。

ショートテクノロジーアワーで、工学との接点を全教科で展開

 テクノロジーは理工系だけでなく、あらゆる分野、社会に接点がある。それを生徒だけでなく、各教科の教員にも発見してほしいとスタートしたのが「ショートテクノロジーアワー」だ。年間の授業の中で15~45分の特別授業だが、生徒の人気は高い。中1の国語では「墨の作り方」、社会では「前方後円墳を探る」、高2の英語では、「英語でのグラフの見方」を教える。芸術や体育の分野も「iPadを使ったギター上達法!」「体脂肪率測定のしくみ」などユニークなタイトルが並ぶ。「例えば数学と工学の関係は、大学に入って初めて気づかされます。でも、中学・高校でそれを教えられれば、数学を学習するモチベーションが上がるかもしれません」と大坪校長はいう。

最先端エリア・豊洲の新校舎で、「未来」にいっそう近くなる

 同校は2017年4月に豊洲の新校舎へ移転する。近くに芝浦工大の本校舎があり、高大連携教育のパワーアップが期待される。豊洲は大規模ショッピングセンターやハイテク企業が集まるだけでなく、緑が多い最先端のエコ・タウンだ。国際展示場や日本科学未来館なども至近にある。また、校舎そのものも大きく変わる。1階に理科実験室、技術工作室、コンピューター教室を集めた。これらの教室はガラス張りになっていて、活気あふれる実験や実習の様子を外から眺めることができる。大型機械を設置し、大きなものを制作できるファクトリーも1階に配置した。「生徒も保護者も教員も、新校舎への移転を楽しみにしています」と大坪校長。校舎の建設現場を訪れ、現場を担当するOBから説明を受ける見学会を各学期に1度、40名定員で実施している。建築系にも多くの人材を送り出している同校らしい試みだ。東京オリンピックも控え、この地域はますます発展していくことだろう。ここで新時代を迎える同校も、未来に大きな一歩を踏み出す。

School Data

芝浦工業大学中学校
最寄駅名 志村三丁目 浮間舟渡
URL http://www.ijh.shibaura-it.ac.jp/
大学合格実績 芝浦工業、東京、東京工業、北海道、東北、名古屋、筑波、東京農工、電気通信、東京学芸、横浜国立、千葉、埼玉、群馬(医)、信州、長岡技術科学、首都大学東京、都留文科、防衛、早稲田、慶應義塾、上智、東京理科など
学校基本情報 創立年(西暦) 1922年
併設校 芝浦工業大学高等学校
生徒数
クラス編成
男女比
授業時間 8:40~15:00 (土)~12:30
海外交流校
帰国生特別入試
中高6年間費用 500万円台後半
交通情報 志村三丁目駅(都営三田線)徒歩8分、 浮間舟渡駅(JR埼京線)徒歩15分
所在地 〒174-8524 東京都板橋区坂下2-2-1
TEL 03-5994-0721